例の理由をいくつか2

例の……と書かないと,タイトルだけが独り歩きしてデマ発生しそうなので。

もうデマに振り回されるのはこりごり。

例の理由をいくつか2

2027年2月の弊塾の閉塾について。

理由はいくつか……というより大量にある。

その理由を少しずつ。

今回は,中学受験に関する構造問題と,現場の状況。

いま,大学入試にも総合型選抜が広がってきており,その流れを汲んでか,中学入試の選抜も移り変わりつつある。

従来の科目型入試はもはや科挙的な性質を帯びていることは明白で。

(※科挙を知らない方は検索してみてください。)

新しい形式の目指すところはそのような方向性よりずいぶん本質的な力をはかるものにシフトしつつあり,これ自体は良い傾向だと考えている。

時代もAI革命になり,知識の詰め込みや科目別の収斂だけでなく,情報の読み取り方,教科を横断して力を使う(というより,科目として学んだことをあらゆる場で自然にいかしてゆく),自身の考察を自分なりにアウトプットする……こういった能力が今後重要になってゆくだろう。

そんな総合力が必要とされる中,5年生6年生のたった2年間の学習塾で補助できることとは何だろうか。

ある程度ご家庭で準備が整い,「あとは塾の学習をしっかりやるだけ!」という状態まで仕上がっていればたった2年間どころか1か月で済んでしまわないでもないが。

(実際,開塾当初に来た塾生第1号は1か月で仕上げていった……もはやバケモン(誉め言葉)である。)

しかし,それは極めて稀な例外で。

フタを開けてみれば,1か月どころか2年間みっちりやっても難しい場面がほとんど。

原因は多岐にわたり,複数の子に共通するものもあれば,個人だけの課題もある。

こちらの熱量に対して当人が無反応であり,もはや期間の問題ではないといった状況にもよく出くわすようになった。

そのほか共通する課題として具体例を挙げるとするならば。

たとえば,文章を読み取るときの流暢性。

音読してみると,詰まったり,書かれていない勝手な読み方をしたりといったことが珍しくない。

これは一朝一夕で修正されるものではないが,はじめから問題ない子もいれば,課題があっても塾に入る前に解決している子もいる。

ここで差がついている。

たとえば,設問の意図を読み取る。

「何をどのように考えたのか。理由をそえて答えよ」といった問いがあったとする。

理由を答えて満足,どのように考えたのかを答えて満足,それどころか全く関係ない書きたいことを書いただけといった答案も珍しくない。

問いに答えていても,日本語の組み立てがチグハグ。

これも,一度言えば分かる(たまに間違えることもある)といった子が大半だったのが,1年以上経っても何ら修正できない子がたくさんいる状況になってきた。

……述べ始めるとキリがないのだけれど,ひとつひとつ重要なことで,塾に来なくても解決している子は解決しているし,塾に来てすぐに解決する子は解決する。

が,解決しないままのものごとが1つ2つどころか10個20個,……100個,解決すべき重要事項が山積している子がたくさん。

上手な指導者はこれを解決してゆくのかもしれないけれど,私には難しく,今の形式で行う指導の限界を感じた。

この解決を目指すならば,5年生6年生ではなくもっと下級学年,または未就学児,そしてその保護者にアプローチするのが有効なのではないか?と考察しているのが現状。

今後の教育との関わり方はそちらの方向になるかもしれないなぁと,そんなことを思う。

子どもたちの現状を,現場で見続けたい思いもあるけれど,どのようなかたちが最適解だろうか。

また,現状の課題として以下のものも挙げられる。

これは塾講師側目線の話になるのだけれど,受験学年の4教科を5年生・6年生を同時並行して行うことは,もはやバケモン。

自分で言うのもなんだけれど。

それに加えて,在籍生の要望に応えるかたちで中学数学も3学年受け持っている。

これを仕事として回すだけでもバケモンである。

新しいことなどできる余地もなく,小さなことで破綻するおそれもあるため,中学数学については「生活指導は一切しない。数学を指導するだけ」と伝えてあるからなんとか成り立っていた。

これも,この1~2年で崩れそうだな,中学生にも生活指導の必要な子まで良かれと受講するようになったなと感じ始めた。

どこかで破綻することを察していた。

突然破綻して在籍生を無責任に放り出すことのないよう,今のうちに決断し,そのような悲劇を未然に防ぐことにした。

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Posted by ともや