【教育】デジタルデバイスとの付き合い
各所でさまざまなベクトルの話題を見かける世の中。
デジタルデバイスとの付き合い
デジタル先進国のスウェーデンが、1億ユーロ(約160億円)を投じてタブレットを廃止し、「紙の教科書」を復活させるという衝撃の方針転換を発表しました。
10年以上にわたるデジタル優先教育の結果、学力低下と集中力の欠如が深刻化し、「スクリーンは学習を阻害する」という結論に至りました。
その回帰の理由と詳細を3つのポイントにまとめました。
1. 認知負荷の「物理的増大」 教育省が引用した研究により、光るスクリーンでの読書は紙に比べて脳への認知負荷が高く、記憶の定着率を構造的に下げることが判明しました。スクロールやブルーライトが「深い読み(Deep Reading)」を物理的に妨害し、表面的な情報処理しかできない脳を作り出しています。
2. 集中の「構造的欠陥」 タブレットは本質的に「気が散る」ように設計されたデバイスです。通知やマルチタスクの誘惑が常に存在し、学習に必要な「没入」を物理的に断ち切ります。批判的思考力や複雑な概念の理解に必要な集中力が、デバイスの構造によって奪われているというパラドックスです。
3. ツールの「主従逆転」 今回の決定で、デジタルデバイスは「主役」から「補助」へと明確に格下げされました。全主要科目で紙の教科書を配布し、デジタルはあくまで補完的なリソースとしてのみ利用する。最新のテクノロジーが常に最良の教育ツールであるとは限らない、という冷徹な判断です。
以前から述べているが,目的と手段が逆転し,目的が『デジタルデバイスを使用すること』になっている教育現場には私は懐疑的。
私が脳科学大好きだからというのもあるけれど,上述の1.の理由は他の場でもよく取り沙汰される内容で,かなり深刻だと考えている。
デジタルデバイスでの読書は,最新のニュースを読んだり,マンガなどを読んだりするには最適だけれど,学習に向いているとは言い難く,特別な理由が無いならば紙ベースが望ましいと考える。
3.にあるとおり,補助的なツールとしては問題ないかなとも思う。
学習中の調べ物や,社会の学習中にGoogleMapや地理院地図で位置や周囲の環境を確認したりなど,能動的に使うことができればあまりに便利。
私が育った子ども時代は地図帳しかなかったけれど,現在は縮尺自在で遊べる地図がこんなにも手軽に,無料で誰でも利用できる。
これで遊んでいる様子をあまり見かけないのは,世の中の娯楽が増え,そしてそれらへのアクセスがあまりに容易だからか。
昨今はなんでもかんでもCMを見て待つ,次々とショート動画が無限に流れ続けるといった,百害あって一利なしの環境に変化しつつある。
これらからどう子どもたちを守ってゆくことになるのか……。



