先日「ひろゆき」氏に対する関心が高まったので,高まっているうちに。
「1%の努力」
本書は「考え方」についての内容。
「ものの考え方」は人それぞれであるもので,「多様性」について考える機会の少ない方こそ良い勉強になるのではないかなぁと感じた本。
もちろん私も共感するところもあれば,共感できないところもある。
賛同するところもあれば,賛同できないところもある。
が,「こういう生き方の人も居る」「自身の今後に活かせる内容を取り入れる」といった意味では,サクっと読めてタイヘンためになる本だった。
7つのエピソードから構成される。
「前提条件」
「優先順位」
「ニーズと価値」
「ポジション」
「努力」
「パターン化」
「余生」
内容は本に譲るとして,途中で引用されていた「この壺は満杯か?」のお話,以前見かけたことがあったはずなのだけれど,改めて読む良い機会にもなった。
以下,10年以上前に「2ちゃんねる」で話題になったもの。
ある大学でこんな授業があったという。
「クイズの時間だ」教授はそう言って、大きな壺を取り出し教壇に置いた。
その壺に、彼は一つ一つ岩を詰めた。壺がいっぱいになるまで岩を詰めて、彼は学生に聞いた。
「この壺は満杯か?」教室中の学生が「はい」と答えた。
「本当に?」そう言いながら教授は、教壇の下からバケツいっぱいの砂利をとり出した。
そしてじゃりを壺の中に流し込み、壺を振りながら、岩と岩の間を砂利で埋めていく。
そしてもう一度聞いた。
「この壺は満杯か?」学生は答えられない。
一人の生徒が「多分違うだろう」と答えた。
教授は「そうだ」と笑い、今度は教壇の陰から砂の入ったバケツを取り出した。
それを岩と砂利の隙間に流し込んだ後、三度目の質問を投げかけた。
「この壺はこれでいっぱいになったか?」
学生は声を揃えて、「いや」と答えた。
教授は水差しを取り出し、壺の縁までなみなみと注いだ。彼は学生に最後の質問を投げかける。
「僕が何を言いたいのかわかるだろうか」
一人の学生が手を挙げた。
「どんなにスケジュールが厳しい時でも、最大限の努力をすれば、
いつでも予定を詰め込む事は可能だということです」
「それは違う」と教授は言った。
「重要なポイントはそこにはないんだよ。この例が私達に示してくれる真実は、
大きな岩を先に入れないかぎり、それが入る余地は、その後二度とないという事なんだ」
君たちの人生にとって”大きな岩”とは何だろう、と教授は話し始める。
それは、仕事であったり、志であったり、愛する人であったり、家庭であったり・自分の夢であったり…。
ここで言う”大きな岩”とは、君たちにとって一番大事なものだ。
それを最初に壺の中に入れなさい。さもないと、君達はそれを永遠に失う事になる。
もし君達が小さな砂利や砂や、つまり自分にとって重要性の低いものから自分の壺を満たしていけば、
君達の人生は重要でない「何か」に満たされたものになるだろう。
そして大きな岩、つまり自分にとって一番大事なものに割く時間を失い、その結果それ自体失うだろう。
以前は読み流していたものだけれど,今読むと「そうそう。そうなのよね。」と感じながら読むことができた。
やはり「重要なもの」を見極める眼,そして自分で判断する力,決断する力が要るなぁと,そんなことを考えたり。
生きておれば,「重要でない何か」に費やす時間は多くなるものだけれど,上記のことは常に頭の片隅の見える場所に置いておきたいものだ。