【理社】つまようじの形が替わる

Posted on 2023年11月3日【理社】つまようじの形が替わる はコメントを受け付けていません

変わる?代わる?替わる。

つまようじの形が替わる

菊水産業株式会社(国産つまようじ屋)のPostが話題。

https://x.com/kikusui_sangyo/status/1719898576636244168?s=20

【重要なお知らせ】

菊水産業株式会社の「純国産つまようじ」ですが、本日より「溝がないタイプ」に変わります。

溝の部分は「こけし」と言って、この部分は「折って箸置きみたいに使う」「取り出しやすくする為」とか色々言われているんですが、こけし人形をモチーフにしたただの飾りです。

しかし、弊社の機械はものすごく古くて、この溝を付ける機械部分にいつも苦労していました。製品が出来上がっても機械の調子により「溝があまり付いていない」「溝が深すぎる」等が発生します。

この箱入り商品に関しては、出来上がった国産爪楊枝を目視で人が全数検品していて、何人かでやるとどうしても基準が曖昧になったり見逃したり等が発生します。機械の調子が悪い時などは半分くらいちゃんと溝が付かないって事もザラです。そうするとそれは全て廃棄対象になります。

北海道産の白樺原木は、たくさん集まる時と、なかなか集まらない時とかなり差があります。原木不足の時などは本当に大変で、協力工場は北海道中走り回って原木探しに行きます。

確かに「溝」があっての商品だと言っている以上、溝が薄いクレームもごもっともなのですが、メーカーとして重要視して欲しい部分は使用する先なのに、検品中、溝の不良で大量廃棄をする時に何とも言えない気持ちになります。

元々溝がないタイプの爪楊枝は弊社で製造しており、溝がないタイプの方がいいと言われるお客様も以前より沢山いらっしゃいまして、百貨店さんをはじめ卸しは行っています。(個包装袋入りタイプは溝がないタイプが入っています。)もちろん卸先様には従来通り溝ありタイプも製造は続け納品していきます。

しかし、個人向けネット販売のこちらの商品はクレームリスクと、貴重な国産白樺材の廃棄を少しでも減らし、今後も国産爪楊枝製造を続けていく為、この決断に至りました。

商品の材料は何も変わりません、何卒ご理解の程よろしくお願いいたします。

勝手ながら細かい部分を端折って要約すると……

・つまようじの持ち手(頭?)の部分の溝(装飾)をなくす

・理由は溝の不備による大量廃棄を減らすため

(・溝ありタイプも継続はする)

昨今,導入のデメリットやメンテナンスを度外視して『環境に良さそうだから太陽光』『環境に良さそうだから風力』と自然エネルギーを活用したものを神聖視する場面をちょくちょく見かけるが,そのメリットがデメリットを上回る場合もあればそうでない場合もあり,逆に環境破壊を促進する具体的な案件も表出してきた。

これもいわゆる『ものごとに対する解像度』によって見えているものが違うということだろうか。

見せかけだけの『ECO』『SDGs』が幅を利かせており問題だと感じていたのだけれど,こういった単純に大量廃棄を減らす取り組みには大いに賛成である。

(『SDGs』と謳いながら,なぜか環境関係のものごとしか取り沙汰されないのも不思議である。『SDGs』の1.は『貧困をなくそう』なのだが。)

年配の方々のノスタルジーによる批難の声があがることも推測されるが,個人的な郷愁による環境破壊について社会は許容してゆくのだろうか。