言葉狩りにあいそうなタイトルである。
読書が捗らない
予想外にいろいろなものごとが押し寄せ,読書が捗っていない。
趣味のひとつが「情報収集」(web,本がメイン)であるから,読書は情報収集の手段のひとつとして大切である。
また,保護者や子どもたちの相談にできるだけ適切な回答をできるよう,自分の思想だけでなく,様々な考え方や研究結果を知っておくことは大切である。
そんなわけで,サボらないためにもこの夏に読みたい本として挙げておこう。
本のタイトルについて思うこと
タイトルは,目に付くものとして重大な部分であるが,タイトルに注目しすぎるのは褒められたことではない。
これには2つの理由がある。
1つ目は,今回のような洋書の翻訳であった場合,「原文の意味と訳後の意味が全く異なること」が多々あるからだ。
今回の本であれば,
タイトルは「How Children Succeed」,
副題は「Grit, Curiosity, and the Hidden Power of Character」である。
原題には「失敗」など一言も書かれていないのだ。
目を引くかもしれないが,ここに嫌悪感を覚えてしまう方もいらっしゃることだろう。
私としては,「買うのが恥ずかしくなるからこの訳はやめてほしいなぁ…」と思ってしまった。
(読むときは↓)
2つ目は,本のタイトルについて「著者・訳者の意図よりも編集者の意図が優先されること」も多々ある。
とある著者が,「『このタイトルでいきたい』って言ったのに,編集者に別のタイトルをゴリ押しされて替えられたんですよ…。結果,その本だけ売り上げが低くなりました。」と述べているのを聞いたことがある。
(その証言については,現在もYouTubeに動画が残っております。)
結論としては,「実用書のタイトルは,自分の興味のあるジャンルかどうかを判別する」といった程度にとどめておくのが正解で,読む側としてはタイトルを重要視しすぎないことが肝要だ。
この本を選んだ理由
タイトルから「子ども教育に関係するものである」ことがわかる。
さらに原題を読めば,「子どもの秘められた力などに関して書いてある実用書だ」とわかる。
次に,もくじを眺めて「スピリチュアルな根性論や単なる個人の思想でなく,心理や発達・成長について,実在のサンプルを例にとりながら述べられている本だろう」とわかる。
(いつだったか記事に書いた「フロー状態」なる章があり,自分の認識との違いも読んでみたい。)
最後に前書きを読み,内容を読むことに決めた。
…つまり,これから読むということ。
楽しみである。
今年上半期に読んだ本では「GIVE&TAKE」と「ファスト&スロー」が特に良かったけれど,この本との出会いからも学びが多ければ良いなぁ。
(内容について言及していると期待された方がいらっしゃったらスミマセン。)