広大附属三原中の『小→中』連絡入学

Posted on 2023年5月26日広大附属三原中の『小→中』連絡入学 はコメントを受け付けていません

……に動きがあるかも。(?)

広大附属三原中

幼小中,最長12年間(幼3小6中3)の一貫学校園である。

公式ホームページでは情報を見つけるのが難しいが,内部生から以下のお話を伺ってきている。

※↓は現行。

・『小→中』は原則全員進学が保障されている。

・『小→中』で他校を受験する場合は本校を受験できない。(確実に出ることになる)

※↑現行はここまで。

これについて,連絡入学制度の見直しを始めたとのこと。

もしかしたら変更されるかもしれないし,全く変更されないかもしれないというかたち。

第三者からはどちらの方針に傾いているのかは分からないため,何らかの決定があるまでは『小→中の連絡入学の保障はない』といったことになろうか。

今までの制度について私個人の思うところはあるけれど,この場で口をはさむものではないだろう。

以下,制度変更についての良し悪しの意を含めず書く。

今までの制度

入試結果として『全員進学』であれば全員が入試で求められている学力的なハードルを超えていることになるが,連絡入学は入試結果が充足しなくてもよい保障である。

対して外部生は全員が入試でハードルを超えてきている。

これが交ざった状態が現状。

学年によって実態は異なるだろうけれど,そういった状況。

小学高学年時の塾についても『外部生の学力におくれを取らないように』といったかたちの通い方が多いよう。

危機感は薄いだろう。(これが良いか悪いかは置いておいて。)

もし変更があったら

仮に外部生と内部生を同条件で合否判定をすることになると,受験勉強をしてきている外部生が入学しやすくなることが予想される。

具体的に述べると以下。

内部に居ながら外部生と交ざったときの入試結果が上位に入らない子は進学できなくなる。

対して外部から受験する場合は競争相手として内部生が増えるが,それ以上に定員ワクが増えるというかたち。

広大附属三原中については『外部定員が少ない』ことが合格の難しさに直結していたもの。

具体的には,男子8名(+α),女子8名(+α)だったものが,男子40名,女子40名となる。

(もしかしたら,この人数にも変更があるかも?)

もちろん内部生の中にも学力の高い子はおり,その40・40を競う中に内部生も交ざるためそこまで単純ではないが,大筋としてはそういうイメージ。

↓は私の勝手なシミュレーション。

1. 内部生で,外部生と交ざっても各性40位(+α)以内→合格

2. 内部生で,外部生と交ざると各性40位(+α)に入れない→不合格

3. 外部生で,今までの各性定員8名(+α)でも合格だった子→合格

4. 外部生で,今までの各性定員8名(+α)では不合格だったけれど,内部生と交ざっても各性40位(+α)以内→合格

5. 外部生で,今まで各性の定員8名(+α)では不合格で,内部生と交ざっても各性40位(+α)以内に入れない→不合格

↑ここまで勝手なシミュレーション。

影響があるのは2.と4.のパターンに該当する子たち。

内申点等で身内贔屓があればまた別になるが,それがなければこのようなかたちかなぁ。

こうなった場合,尾道・福山方面の子たちが志望校として検討しやすくなることも予想される。

高校受験が必須とはいえ,国立の学校であり,中学受験において地域で上位に位置する子たちが集うことになるからだ。

単純に大学受験を見据えた選び方も大切だけれど,中学3年間ないし中高6年間をどう過ごすかという観点で見れば,(言いづらいけれど,特に地域の公立中が荒れている場合などは特に……)良い選択肢のひとつになるなぁと,そう思う。

とはいえ,これはオッサンが一人でテキトーに考えたものであり,こういったことは実際は社会の動きによる

すなわち,周辺の保護者・子どもたちがどう動くか。

自分の周りのコミュニティの動きくらいは分かるかもしれないが,自分とは関わりの無いコミュニティではどのような見方がされているのかは分からないもの。

三原の場合は街が大きくないこともあり,三原の人たちの動きを三原の人は把握しているといったことはよく感じられる。

が,尾道の動き,東尾道や松永,福山の動き,東広島の動きまでは浸透していないように思う。

中学受験熱についても三原と尾道では全く異なるのをよく感じるもの。

三原市内ではどういった見方がされるのか,他の地域ではどうか,今後の動きに注目である。