歴史は地続き。
徳川家康の末裔『相続税に涙』
徳川家康の末裔、家広氏「相続税に涙」「法事は年に20〜30回」 家系を継ぐ“当主”の役割とは?
↑記事。
2023年1月に父から家督を継ぎ、徳川宗家の第19代当主となった家広氏。初代・家康から400年、脈々とつながる名家とあって、その家系図は壮観だ。
江戸時代の徳川将軍が15代まで続いたことは歴史で学習するが,現在の当主が19代であり,明治に切り替わってから数えてまだ4人目。
江戸時代自身は250年以上続いたが,江戸時代が終わってからまだ150年ほどしか経っていないのだと改めて思わされる。
「今はなるべく法事法要には出るようにしている。18代が父でまだ存命している。奥方も入ってくるので、法事だけで年間20〜30回になる。私が後を継いだばかりなので、ちゃんとやっていく。あと、家康公のご命日が4月17日だ。2015年から、4月17日に久能山東照宮で、5月17日に日光東照宮で大祭が毎年ある。そこで衣冠束帯を着て私が祭司をする」
「うちにあるものは全部うちのものだ。歴史資料ではない。ただ、うちにあると大変なので、徳川記念財団を父が作った。今はあらかた財団に入れたところだ。文化財保護のための国の予算は微々たるもので、なかなかうちには回ってこない。自力で守っていかなくてはいけない」
「優遇はない。相続税はきっと惨たらしいことになるのだと思い、日々泣いている。ただ、散逸しないように、父が公益財団法人を作って文化財をすべて移した」
『親ガチャ』なる表現が叫ばれるようになって久しいが,これぞ『親ガチャ』の最たるもののひとつだなと思うなど。
徳川家の末裔はその肩書や出自そのものが,当人個人の性質とは別にあまりに大きなもの。
プラスの意味でもマイナスの意味でも,社会との付き合いは肩書の色眼鏡で見られることだろう。
『自由』『多様性』がもてはやされる世の中になってなお,宿命に縛られつつも後世に継いでゆこうと受け容れている様子。
調べてみると政治活動もされているようで,あまり言及すると思想の強い塾ブログになりかねないのでこのあたりで切り上げよう。