パリオリンピック,パリパラリンピック。
もはやパリで区切らない用語として繋がっていても遜色ない名称だなぁ。
特にパリパラリンの響きが面白い。
パリオリンピックの閉会
スポーツ観戦に全く関心のない塾長がオリンピックの話題に触れるとは……。
現代の歴史(小6社会)の話題として登場すること,世界地理(小5社会)の話題として登場すること,国際社会(小6社会)の話題として登場すること……を鑑みれば関心を持たざるを得ないといったところか。
日本勢のメダル。
金メダル20,銀メダル12,銅メダル13,計45。
アメリカ,中国に次いで3位の成績だったそう。
スポーツについては審判の主観が強い場面も(素人目には)よく見受けられる感触があり,成績だけを見てどうこう述べるものではないが,社会的にはこれが話題になりがちか。
流れてくるニュースは私の目にも入るのだけれど,今大会はボクシング女子のイマネ・ケリフ選手vsアンジェラ・カリニ選手の対戦が特に話題になっていた。
話題が出始めた当初から『XY染色体』というワードが強調されており,生物学的性別について言及された記事が少ないことに違和感を覚えていたのだけれど,やはり『XY染色体=男性』といったミスリードを誘う恣意的な表現だったのだなぁと感じるなど。
彼女自身はトランスジェンダーでなく性分化疾患であるようで,性分化疾患の人物の性別をスポーツではどう扱うかといった話題であろう。
生まれも今も女性であるのだけれど,IBAの性別検査の結果が不合格であったという。
今回はIOCが認めたのだから,それがルールと受け止めねばならないのは当然であるように思う。
オリンピックのように世界1位を競うような場であれば,外れ値の能力をもつ選手が出現することはあるわけで,出場資格の有無については外野がとやかく言うことではないのではないかなぁ。
カリニ選手が命の危険を感じて棄権する行為は間違いでは無いしその行動を尊重すべきだし,ケリフ選手が性分化疾患であるから男性のようななパワーを持ったことは本人の選択ではなく彼女自身の身体能力だといえるだろう。
男性的な身体能力をもった女性が女性競技に出場することの是非。
今回の事態が社会的に大きな影響を与えたことは間違いなく,今後の規則に何らかの影響が及ぶかもしれないなぁ。
いずれにせよ『かわいそう』で場をコントロールする様子は見ていて嫌悪感がある。
(場をコントロールしている人は,『かわいそう』当事者である場合と,周囲で『かわいそう』を拡散する人である場合のどちらもあるが,今回は果たして?)
ケリフ選手は前回オリンピックにも出場しており,そのときには別に圧倒的強さでボロ勝ちした選手ではない。
ゆえに,その後さらに鍛錬を積んできたことが伺える。
選手に非があるのではなく,IBAとIOCで基準が異なることが観衆にとって疑惑となっていることが問題なのだろうなぁ。
続報でケリフ選手とカリニ選手は過去にスパーリングをしていたことがあるといった情報も入ってきており,まだソースを追い切れていない。
いずれにせよ社会問題として考察すべき問題であるように思う。
柔道のルーレットや審判担当者。
ずいぶん話題になっていたようだが,公正か不公正かは第三者から分からない。
公正なのかもしれないし,そうでないかもしれない,そんな疑惑を拭えないシステムだったよう。
スポーツは興行であるし,選手と観客が楽しめるのがいちばんなのだけれど。
デジタルである場合,ブラックボックスになっているシステムが内部の人以外には分かり得ないもの。
このあたりの不満を抱えている場合は,公正に見えやすい何らか物理的なルーレットにしたり,なるべく聴衆に疑念の残らない選抜にすれば話がつきそうなものだが……。
(むしろお偉いさんのご機嫌をとるためにお偉いさん贔屓をしたことが分かりやすいようにする場もあるか……。)
(ちなみに前回の東京オリンピックでもデジタル方式だったよう。)
この話題は『国体剣道』に飛び火し,以下のwikipedia項目に言及する人も居たりして面白かった。
公正であったとしても,不公正であったとしても,部外者から見ると面白い結果だなぁと思う。
(表の読み取りが苦手な人へ。開催地と優勝者の都道府県の比較です。)