【社会】世界最大の湖、カスピ海が急速に縮小

Posted on 2024年11月21日【社会】世界最大の湖、カスピ海が急速に縮小 はコメントを受け付けていません

世界の湖に変化?

世界最大の湖、カスピ海が急速に縮小

世界最大の湖、カスピ海が急速に縮小 浅瀬は完全に消滅との予測も

↑ニュース記事。

テヘラン大学の中央アジア・コーカサス研究の専門家、バリ・カレジ氏によると、ロシアは40基のダムを建設し、さらに18基の建設を進めている。これにより、カスピ海に流入する水量が減少している。

一方で気候変動はさらに重大な影響を及ぼしている。蒸発率が上昇し、降雨量がより不規則になっているのだ。

カスピ海といえば我々大人からすれば,中高の地理で学習してきた内容のはず。

ヒトの活動,気候変動の双方がカスピ海の縮小に拍車をかけているよう。

消えゆく湖 世界4位だったアラル海が消える?

↑ニュース記事

アラル海はカザフスタンとウズベキスタンにまたがる湖だが、1991年のソ連崩壊まで旧ソ連が統治していた。1960年代、ソ連はアラル海の東に広がる乾燥地帯を農地に変えようと灌漑(かんがい)を始めた。

灌漑の水は、アラル海に注ぐアムダリヤ川とシルダリヤ川から取った。2つの河川から灌漑用水路を引き、新しく生まれた農地では綿花が栽培され、ウズベキスタンの綿花生産量は150万t弱(1940年)から450万t(1970年)に増大した。

2000年に湖水の塩分濃度が海水の2倍の7%になると、塩分に強いはずのカレイも死滅して漁業が不可能になった。アラル海の危機は「20世紀最大の環境破壊」と呼ばれ、生態系は完全に破壊された。

アラル海の縮小は昨年度までの小6理科の教科書でも扱われていたのも記憶に新しい。

大陸における灌漑の規模は,島国の我々には想像が難しいかもしれないが……。

ひとつの長い川の多くの地点から農地へ水を引き入れたりすることによる環境破壊は,中国の河川の話題でも見かけるもの。

湖の縮小はひとつの生態系の破壊に繋がり,生態系の破壊は生き物の種類を減らし,また農業漁業で生活する人の仕事を奪い,消費者に届いていたはずの作物も届かなくなる。

バタフライエフェクトではないけれど,思いもよらぬところに影響が出ていたりするもの。

10年後の仕事だとか20年後の仕事などが話題になることがあるが,仕事だけでなく生活についても予想のつかないことは多いものよな……今ある幸せを享受することも大切にしてゆきたい。