本日の記事は,正直「失礼すぎる!」と言われても仕方がないと感じておりますが…。
これら2つは相反するものではないのだけれど。
塾に通わせる理由
これ自体,本来は「子どもが塾に通いたい理由」であってほしいのだけれど。
現実は「保護者が塾に通わせる理由」とするべき場面が多いもので。
何なのかというと,「保護者が塾に通わせる理由」って,本来は…
「学力をつけてほしい」
…といった方向性のハズ。
が,フタを開けてみると…
「自身の不安が払拭されればOK」
…となっている場面を見かけることがある。
で,困ったことに,保護者本人はこれを認知していないといった場合が多く,誰も悪気はないし,「今すぐには困っているわけではない」から,こちらからお声がけもしづらい。
「学力が付いたか否か」よりも「不安が払拭されているか否か」に重きが置かれているということ。
これは常々感じている。
このこと自身の何が問題なのか?と問われても,問題ない場合ももちろんある。
以前「わかることだけを教える塾の存在」で述べたことだけれど…。
「今は通わせているから不安が無い」,これには問題がない。
が,「目標と地続きになっているのか?」という点に問題があることがある。
個別指導などは,この問題点を実感するのが特に難しいだろうと感じる。
(私も個別指導のアルバイトをしていた時期がありましたので…。)
目標と地続きにするために
信頼のおける講師に,塾主導のペースで学習してゆくのがいちばんであると感じる。
例えば高校生であれば,科目の学習も大切だけれど,それ以上に「適切な進路指導をしてくれる方」を軸にするべきである。
(私が数学化学の指導をしていたころは,どの模試が参考になるか,模試結果の見方,科目のバランスなど,進路指導も含めて指導していたもの…。)
中学生であれば,「高校受験の事情に精通している方」を見つけ,「内申点」と「実力の養成」のバランスまで的確に見てもらえ,かつ学習方法の教示やペース作りまで考えてもらえればありがたいだろう。
高校受験は,学習塾の中でいちばん需要があり,市場が大きい。
それだけに,評判は良くても,それは定期テストのことなのか,実力養成のことなのか,はたまた大学受験のことなのか,評判が良いのはどの講師のことなのか…。
そういった点まで目を向ける必要がある。
私は高校受験の指導に携わることに関心が無いのだけれど,相談には乗ることができるよう,さすがに情報や感覚くらいは身に着けておかねばなぁ…と感じている。
いずれにせよ,私自身,「学力の養成」ありきなのはもちろんで,「不安の払拭」までしっかりフォローできればなぁと常々考えている。
(とはいえ,力をつけるためには「忘れる前に確認」より「忘れた頃に確認」を優先するため,これを不安に思われる方にはちょっと申し訳ないなぁと思っている。)