近年何かと話題ですね。
太陽光発電で環境破壊
キタサンショウウオが絶滅の危機 背景に太陽光発電の建設ラッシュ
↑元記事
『太陽光発電は再生可能エネルギー』
『太陽光発電は環境にいい』
……さんざん述べられてきたのだけれど。
太陽光発電,それ自身は良い。
が,『太陽光パネル設置によって環境にどのような影響が出るか?』を無視して推進しているのが現状の社会だと考えている。
木を切り拓くことにより土砂崩れが起きやすくなるとか。
日本の環境は災害が多いため太陽光パネルが壊れてしまう要因がたくさんあり,壊れるまでの運用を考えると,太陽光パネル作製にかかる燃料消費に対してホントに環境に良いのかとか。
壊れた太陽光パネルの廃棄はどのように考えられているのかとか。
そういったことを無視し,ただ『太陽光発電だから環境にいい』と言葉尻だけで『良い』という評価を下している状況のように思う。
『エコバッグは環境に良い』と言ってエコバッグをたくさん作るような,そんな歪みを感じる。
これについても,『エコバッグ』それ自体が環境に良いわけではなく,受け取るスーパーの袋を減らすことによりスーパーの袋の生産や廃棄を減らすことがエコに繋がる。
これも,エコバッグを1つ生産するのに消費するエネルギーは,スーパーの袋数百~数千枚分に相当するため,1つのエコバッグを数百~数千回買い物に使用して初めて生産に関わるエネルギーを減らすことに貢献できることになる。
そもそもスーパーの袋自体は他のものを生産するときに出る副産物を利用したりしており,それ自体がエコを意識していたりする。
さらに,スーパーの袋それ自体複数回使用すればそれだけでずいぶんエコになる。
さすがに数百回は使わなくとも,10回使うだけでも生産にかかるエネルギーをおよそ10分の1に抑えられる。
エコバッグでこれを上回るパフォーマンスを示すためには,買い物数百回どころではないだろう。
また,近年取りざたされた海洋プラスチックごみについても,スーパーの袋が占める割合は1%未満と言われている。
ゆえに,耳障りの良い語句だけを取り上げて『エコバッグは良い』『スーパーの袋は悪い』といった文言は,本質的にはあまり意味のない言葉である。
繰り返しになるが,『太陽光発電』の現状に関しては,この『エコバッグ』の件と同じような流れを感じている。