推されていたので。
辛辣な感想になってしまったため,批判的な内容が苦手な方はスルーでお願いします。
『職場を腐らせる人たち』
著者は片田珠美女史。
商業的に猛プッシュされていたのを見かけ,『たまには推されている書籍でも読んでみるか』『自身の普段の行いについて,知らず知らず他者に迷惑をかけているものに気付けるかもしれない』といった感覚で気軽に手に取ったもの。
書籍の大部分が『具体例』と『著者の独断による考察』になっており,飲み会や井戸端会議で他者の愚痴を垂れ流している場に遭遇した気分に。
対処法にあたる部分はごくわずかで,おおむね『どうしようもない』という結論になっており,今の私にとっては毒にも薬にもならない本だったかな。
誠実さや自責の念が強すぎる人に対しては薬になるかもしれないけれど……。
以前の職場でまさにこういった類の人とかかわることがあったなぁと懐かしむこともできたけれど,それを振り返ることが今後にプラスになるわけでもなく,また以前の職場全体を貶める気もなく,ただ個人的にそういったかかわりをしてくる人が居たなぁと思った程度。
こういった,自分にとってのダメ本を読む機会があると,ふだん読んでいる書籍のありがたみがよくわかるなぁと,そんなことを考えるなど。
誤解があるといけないので念のため書いておくと,この本のターゲット層に私が含まれていなかったというだけで,この本のターゲット層に含まれている人にとっては良書といえるだろうと思う。
読んだあとに感想を書こうかどうかずいぶんためらってしまったけれど,まぁ供養がてら。
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