広大附属福山中の校風

Posted on 2019年12月15日広大附属福山中の校風 はコメントを受け付けていません

60周年の記念碑…私は52回生なので馴染みの無いモニュメントだ。

さて,「進学校ほど校則がゆるい」とは言うが,広大附属福山中はどうだろう?

校風

公式に明言されているのは,「自由・自主の校風」だ。

といってもやや抽象的な表現であるためか,「チャイムの鳴らない学校」という部分にフォーカスされて紹介されることもある。

具体例ではあるのだが,あまりに「チャイムの鳴らない」部分だけが独り歩きしすぎている感じもするが,他の点も紹介していきたい。

自由・自主とは?

ちょうどスクールブログの最新の項目(12/12)に一例が書いてあった。

「昼休みに体育館を使える」ということについて,今までどのような経緯があり,今どのようなアクションが起こされているのか…が詳しく書いてある。

これを見ると,「細かい規則が無くとも,人に迷惑がかかることなどは避ける」「目に余ることがあれば禁止されることもある」「が,生徒側がどのように対策を練るか自分たちで考え,議会に要求すれば禁止が解除されることもある」といった流れが分かる。

なんでもかんでも「ダメ」と言わず,生徒の判断に任せる

目に余るようなら学校側が「禁止」などの措置を取ることもある

「禁止」となったものでも,生徒側の態度や要求により,「禁止」の解除をしたりし,その後はまた生徒に任せる

…といったことが見て取れる。

ただただ「禁止」する行為は,管理側が常に監視できているから成り立つことで,その監視下を離れ,自立したときには役に立たない。

むしろ,「今まで禁止されていたことをやるチャンスだ」とばかりにあらぬ方向へ羽をのばすこともある。

自由とは,「責任も自分たちで請け負う」ということも含めての自由だ。

(とはいえ,成人するまでは保護者の責任ともなるのだが…)

校則

校則は本当にゆるい

なぜゆるいのか?

それは教育方針が「やらせる(義務)」ではなく「ゆだねる(任意)」といった方向性だからだろう。

公式に「グローバルリーダーの育成」を挙げられているが,「使われる側」ではなく「創造する側」の人材育成に焦点を当てているように思う。

「使われる側」であれば人の言うことを聞けるかなどが重視されるが,「創造する側」であればあらゆる判断を自分で下し,周りの人を巻き込んで物事を成し遂げていく姿勢が必要とされる。

部活

部活は種類は多いが,強豪といった感じのものは無い。

どちらかというと部活を軸にして活動するというよりも,部活は「楽しみ」や「趣味」という位置づけであるように見受けられる。

掛け持ちができるので,「新体操」と「弦楽合奏」を掛け持ちしたりといった子もいた。

また,同好会を発足したり,部活へ成長させたりすることもできる。

私が高校生だったころハモネプという素人アカペラ番組が流行っており,グループに誘われ応募し,東京まで収録に行ったのは懐かしい思い出だ。

修学旅行

今はどうなのか知らないが,私が高校生だった当時,修学旅行の行程などはすべて生徒が提案していた。

飛行機を使わなければ,日程内で行先など自由に決めて良い」というかたちだった。

その中で,修学旅行委員がいくつかの案を出し,学年の全生徒で決を採る…というもの。

ちなみに私の学年は「青森~函館~東京」といった欲張りツアーになった。

「寝台列車乗る機会なんてこういうときしか無いよ!」とプッシュされていて票を集めていたように思うが,記憶はやや曖昧だ。

余談

私が高校生だった当時,髪にカラーを入れる同級生は多かった

アルバム撮影のときなどは黒にしていたが,ふだんはずっと金色だった友人もいる。

今は金色だと田舎感があるので,やや染めている…くらいの色のほうが良いのだろうなぁ。

話は当時に戻るが,茶色や金色の髪はわりと多かった。

しかし,実(じつ)の部分が伴っておれば,せいぜい教師に話のネタとしていじられたりするくらいで,あまり気にならなかった。

私自身も現在カラーを入れているが,「ファッションの一種として髪の色を染めることに風紀の乱れは感じない」という立場だ。

白髪を染めている高貴なご婦人たち,スーパーミリオンヘアーやウィッグを付けているお偉いさんたちもよく見かけるが,「…風紀乱れてます?」とは言わないだろう。

「常識が無い」と言う人もいるかもしれないが,人に迷惑をかけていなければ,あとは個人の価値観,主義の問題ではないかなぁと思う。

(常識にとらわれていては「独創」の道は歩めませんしね…。)

まぁ,ヒゲについては「衛生面」「生理的な問題」があると思ったためやめたのであるが,特にこだわりがあったわけでも無かったということだろう。

話が脱線したので,本日はこのあたりで。