【国語】広大附属福山中入試の国語 ~2025

Posted on 2025年2月5日【国語】広大附属福山中入試の国語 ~2025 はコメントを受け付けていません

毎年集めてしまう収集癖。

(珍しく旅行記は明日へ。そして入試雑感も少し先へ。)

広大附属福山中入試の国語 ~2025

この学校の入試問題の出典,大人にとっても心の成長が望めるタイトルが多く,読解して問題を解くこと自体の学びがとても大きいよなぁと常々思う。

私自身,出典の選定をしている出題者の大ファンであるといえる。

小学生向けではない書籍も多数あるものの,小学生の時期に(能動的に)読むことで得られる学びはとても大きいだろう。

既に中学入試を終えた中高生にも喜んで薦めたいタイトルも多い。

さて,今年の出典である。

今年度は,

1.『世界ぐるぐる怪異紀行』

2.『学力は「ごめんなさい」にあらわれる』

の2冊からの出題。

いずれの文章についても,我々大人にとっても考察する機会を与えてくれる書籍であり,繰り返しになってしまうが喜んで薦めたいタイトルであった。

(どうして著者しか書かれていないのにタイトルまで特定してしまうのか……これがともや力か……。)

四半世紀の出典

さて,2025年ということでちょうど21世紀も4分の1を終えた。

この四半世紀の出典まとめを出し惜しみせずに以下へ紹介しておこう。

(※以下は学校が公式発表しているものではありません。

すべて私ともや塾長が個人で所有して確認しているものです。

くれぐれも学校へ迷惑のかかる問い合わせはお控え下さい。

また,間違いがあれば教えていただけると助かります。)

2025ー1 村津蘭 世界ぐるぐる怪異紀行
2025ー2 岸圭介 学力は「ごめんなさい」にあらわれる
2024 光嶋裕介 ここちよさの建築
2023ー1 ヤマザキマリ 歩きながら考える
2023ー2 中村桂子 科学はこのままでいいのかな
2022 吉永明弘 はじめて学ぶ環境倫理
2021ー1 稲垣栄洋 はずれ者が進化をつくる
2021ー2 尹雄大 モヤモヤの正体
2020ー1 元村有希子 カガク力を強くする!
2020-2 土井善晴 おいしく、生きる。(塩おむすびをお伝えします)(波2019年12月号収録)
2019ー1 中村桂子 「ふつうのおんなの子」のちから
2019ー2 瀬戸賢一 よくわかるメタファー
2018 名古谷隆彦 質問する、問い返す
2017 山口真美 自分の顔が好きですか?
2016 清水真砂子 大人になるっておもしろい?
2015 海音寺潮五郎 唐薯武士(いくつかの書籍に収録されている)
2014 為末大 「遊ぶ」が勝ち
2013ー1 よしもとばなな 人生の旅をゆく2
2013-2 平野啓一郎 私とは何か
2012 野口聡一 宇宙少年
2011 宇根豊 農は過去と未来をつなぐ
2010 齊藤慶輔 野生動物のお医者さん
2009ー1 華恵 寄りみちこみち
2009ー2 日野原重明 十歳のきみへ-九十五歳のわたしから
2008 小菅正夫 生きる意味って何だろう?
2007 古田ゆかり おはようからおやすみまでの科学
2006 塩野米松 木の教え
2005 根本正之 雑草たちの陣取り合戦
2004 大林宣彦 ぼくの瀬戸内海案内
2003 阿部芳郎 縄文のくらしを掘る
2002 根本正之 砂漠化する地球の診断
2001 沼田英治 生きものは昼夜をよむ

(塾の先生に使われそうなデータベースである。)

どの書籍がオススメか知りたい場合や,子どもに読ませてよいか否か等,聞いていただければ幸い。

実際の入試問題と比較した場合の注意点は,フリガナがふられていないことと,語彙が難しいかもしれないことか。

入試問題では,小学学習漢字ではない,または小学学習漢字であっても読みは未習である──といった漢字には丁寧にルビがふられており,また小学生には難しいであろう表現はやや改編されていたり,カッコで注釈を付けられていたりする。

(旧い問題では注釈は文章の最後に添えられており,新しい問題では文章中に注釈がある。)

このようなことから,読んでみたものの『分からなくてつまらない』となってマイナスイメージを植え付けるだけで終わってしまっては本末転倒。

ゆえに,我々大人のアドバイスが押しつけにならぬよう心掛けたい。

ともあれ,6年生たちは,受験が終わって時間ができたいま,小学英語の復習・中学英語の予習の気分転換にでも読んでみては。

(また宣伝か?)