先週の授業 ~9/15-20
祝日の授業日。
5年生
国語は漢字,短文,読解を粛々と。
漢字の取り組みがだいぶ良くなった。
次のステップは,長期記憶や熟語の習得を意識した学習か。
近年の小学生の傾向として,世代が進むにつれ読み書きが不得手になってきていることがよく感じ取れる。
ご家庭でも一緒に音読をしてみてほしいのだけれど,どのような読み方をするのか,どのような詰まり方をするのか,たまに一緒に前向きに考察する機会をとってみては。
(まさにこれを読んだ機に。)
読み方については,書かれている意図が読み取れず,全然違うことを読み取っていることも見受けられる頻度が上がっている。
隣について『これはこういう意図』と説明せねばならない機会が多く,世間でよく言われている通り,これは国語学習の格差が拡がり続けているのだろうなと実感することもしばしば。
塾に通われている子たちにおいては,今それを是正してゆく機会が得られているともいえる。
算数は『場合の数』。
出題意図の読み取り,数え上げ方を決める,地道に数え上げる,自分にとって分かりやすく整理する,抽象的に考えられる,……これもステップがあまりに多い単元であり,中学入試においては単純なパターンでないことが多い。
易しい問題へはとっつきやすいのだけれど,ちょっと難しくなると全く答えが合わないこともしばしば。
知的謙虚さを身につける機会にしてほしい。
理科は『電磁石』,社会は『情報社会』の導入。
6年生
国語は漢字,読解を淡々と。
塾を開いた初年度にも『国語が……』『国語が……』と書いていた気がするが,今年度は5年生も6年生も輪をかけて国語があやしい。
(この『輪をかけて』なども入試における読解問題で問われそうな表現だが,果たして読み取れるのか……。)
課題自体も複合的,要因も複合的であるので,ひとつのものごとがクリティカルなこともあれば,見当違いのこともあるため,こういう場で言及しても仕方のないことであるけれど。
焦らず具体的に指導しつつ,大局的な視野をもちつつなのだけれど,それぞれ本人次第である。
現状,読むことができるようになっている子もおり,そういう子は私の言葉も届くのだけれど,それができない子こそ私の言葉がなかなか届かないというジレンマ。
著者の意図が汲めない=話者の意図が汲めない でもあり,それはそうといえばそれはそう。
読めるようになってきている子については,課題が絞られ,具体的な対策をしてゆくことも易しくなってくるだろう。
算数は入試問題演習とむずもん。
まだまだ物量をこなすにもつまずきが多い。
むずもんをやるには出題者の意図の読み取りに差がある。
なかなか本筋に入れない状況。
理科は入試問題演習,社会はほぼ課題のみ。
理科も弱点を抱えている子が多いので,この秋は理科にも力を入れておきたい。
土曜演習は過去問と全科解説。
まだ数ヶ月あるとはいえ,回数にすれば数えるほどしかない。
1回1回を大切にしてほしい。
適性演習と添削も始めている。
出題ひとつひとつに対する考察も大切だけれど,どれだけ客観的な視座に立てるかに大きな差がある。
傾聴の精神を大切にしてほしい。