【理科】補助単位が増えた

Posted on 2022年12月2日【理科】補助単位が増えた はコメントを受け付けていません

『ギガが減る!』

補助単位が増えた

ギガより大きい「クエタ」など登場 国際度量衡総会でSI接頭語採択

↑ニュース記事。

2022年11月18日,『ヨタ』より大きい補助単位,『ヨクト』より小さい補助単位がそれぞれ2つずつ採択されたとのこと。

追加されるのはなんと31年ぶり。

単位に興味のない方々であっても,大きい補助単位として『キロ』は日常使いするし,情報量として『メガ』『ギガ』『テラ』あたりもずいぶん見かける機会が増えていたもの。

特に情報量の増加は加速度的であり,全世界の情報量を総計すると補助単位として『ゼタ』を使う場面が出てきているようで,ケタが2つほど増えれば『ヨタ』を使う場面が出てきそうだとなっていたよう。

今回もう6ケタ分追加することで当座をしのごうということだろうか。

もちろん補助単位がなくても,ケタ数を表す『0』や指数表記で対応可能ではあろうが,可能であることと日常使いしやすいことはまた別だろう。

たとえばSDカード売り場で『128GB』と書かれているものが『128000000000B』と書かれていると,これはとても不便である。

高校化学などで1molといった単位を新たに導入したりするのも同様。

いちいち6×10^23を付記して見た目や計算を繁雑にするのを避けるためだろう。

小さい補助単位のほうは『センチ』『ミリ』は日常でよく使われる。

『ナノ』については本来の意ではなく,『極小の』といった意で見かけることのほうが多いかもしれない。

化学の分野では原子の大きさ等を扱うのに『ナノ』『ピコ』を多様することがある。

古くは『Å(オングストローム)』という独自の単位を用いてきた歴史もあり,古い書籍ではそちらが使われることもある。

原子核の大きさまで小さくなれば,『フェムト』等も使うのかもしれないが,私の大学時代の専門分野では見かけなかったなぁ。

使う場面もあるのかもしれないが,大きい補助単位とのバランスをとるかたちになるのかしら。

原子よりももっと小さいもの,たとえば電子の質量などを扱う分野では,日常使いするのかもしれない。

こういったことは専門分野の人に聞かねばわからないなぁ。