F。
教養
先日SNSで見かけたもの。
↑は単なる具体例であり,これができれば良い/できなければダメといったものではない。
前提の知識。
知識というよりも日常感覚と生活語彙。
この部分に難がある場合,確かにひとつひとつの話題について引っ掛かりが生じてしまい,大局的な学びまで辿り着けないといった状況になる。
分からないことが多すぎると,どうしても部分的な学習に終始せざるを得ないのですよね。
もしそういう部分にぶつかった場合,「いまそれに気付けて良かった」という学びの機会になり,個人としては成長する。
が,入試で求められているラインに到達できるかはまた別の問題。
「いつから勉強すれば間に合いますか?」といった旨の質問。
受験業界ではよく耳にするのだけれど,こういった日常感覚や生活語彙の不足がどれだけあるかによる差は大きい。
あまりに多岐にわたり過ぎて確認など取れるものでもない。
私が「1ヶ月くらい授業で様子を見てみないと何とも言えませんね……」という歯切れの悪い回答をしてしまう理由のひとつでもあるだろう。
逆に,日常の何気ないことからさまざまなものごとを吸収したり気付いたり,また親子やその他の大人とさまざまな会話をしたり,いろいろな言葉を投げかけたりといったこと,これを続けることによりいくらでも教養は深まるのだということもできる。
一度言えば分かるものでもないし,本人の関心次第でもあるので,大人は根気強く向き合う必要がある。
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