【教育】「学力低下」の原因はスマホでもコロナ禍でもない?
興味深い記事。
「学力低下」の原因はスマホでもコロナ禍でもない?
「学力低下」の原因はスマホでもコロナ禍でもない?法学者も指摘「小学校での探究やグループワークの増加」が問題か
↑ニュース記事。
小学6年と中学3年の学力が、前回の2021年度調査より著しく低下し、阿部俊子文部科学省大臣(当時)は「社会経済的背景の低い層のほうがスコアの低下が大きいことを重く受け止めている」とコメントしている。
この学力低下の理由を彼らはこう指摘する。 「2020年度の指導要領では小学校での探究学習やグループワークの授業が組み込まれました。そういった授業が増えたため、基礎的な知識を教えたり、それを反復し練習したりする機会が減っており、『読み書き計算』すら身につかない児童が増えています」
公立小学校の現場を見てみよう。首都圏のある公立小学校で長年教壇に立つ教員はこう話す。 「グループワークや探究学習は“応用編”です。塾に通っていて基礎学力が十分にある生徒にはプラスになりますが、そうでない子にとっては逆効果です。基礎学力定着のための授業自体が減り、十分な下地がないままでグループワークや探究をやっても、結局は“ついていけない”だけなのです」
記事を読んだのだけれど,個人的にポイントになるのは以下か。
・2020年度の指導要領で探究,グループワークが組み込まれる
→地味な反復練習や物量で身につけるべきものを身につける時間をとらないまま応用だけやっており,基礎の無い子にとっては意味のない時間となり,学力の二極化が進む
・宿題の課し方が地域事情によって大きく異なる
→全国的にはどうか,自身の地域ではどうか,自身の学校ではどうかを把握しておき,適切に対処する必要がある
いま,塾に来ている子たちはどうだろう。
計算についてはまだ大きな基礎不足は感じていないけれど,漢字・語彙については基礎不足を大きく感じている。
この2年ほどが特に。
まだ小学低学年の子どもたちを持つ保護者の皆さまにこそ,この声が届いてほしい。
『一度聞いたことがあるから』と,できる感だけをもって身についていない状況,これを感じることもある。
英語学習が小学内容になったりしてからも,話す聞くばかりで,中学生の読み書き不足が深刻だという近況もよく耳にする。
好きだろうが嫌いだろうが,やるべきことを楽しんでゆく……これが大切なのだけれど。
現場では,そもそも楽しいことだけをやる……になってしまいがちなのだろうか。
子どもがイヤがることはさせないといった理想論を耳にすることもある。
教育論がひとつにまとまることはないし,訳の分からない主張をする人ほど声が大きいもの。
目の前の子どもたち,現在の周囲の状況,全国の状況,これらをふまえて教育に向き合ってゆきたいね。



