繰り上げ合格の電話は,2/25が最終日だったはずだ…。
ともや塾 最終結果
1名!(3名中)
繰り上げ候補も来ていたのだけれど,最終日まで動かず。
合否は明暗が分かれた。
冬休みからの1か月で全員よくやってくれたし,それぞれ自分の結果を受け止められているはずだ。
「はじめからほぼ合格の実力のある子」を多く見る年もあったが,毎度ながら「合格可能性を高める」ことに努めているため,「繰り上げ候補」のような合否の境目になる子も多く見てきた。
年によっては,少数クラスのうち4名が繰り上げ候補となる年もあった。
この年は繰り上がる子もいたけれど,誰が繰り上がっても,誰が繰り上がらなくてもおかしくない。
だけど,外から見える実績としては,何人繰り上がるかで数字が大きく変わる…そういった状況であった。
他塾 最終結果
50名以上が合格した塾も!
もちろん悔しい部分もあるが,素直にスバラシイ!
私自身は三原市で活動し始めたため,地理的な都合もあり,すべてのご家庭に貢献できるわけではない。
私自身,遠方から通っていただくのに心苦しい点が無いわけではないし,通塾に時間がかかるのは毎度気になっている。
だからこそ,それぞれの地域の塾がしっかりと実績を出していることは,喜ばしいことだ。
外から塾を見たときにいちばん気になるのは,何より「合格実績」であるから,この部分で数字を出せていることは,実力の証明であるともいえる。
塾の受験ツアーについて思うこと
塾によっては,成績上位の子たちを集め,全国の有名校受験ツアーへの参加を促すところがあるそう。
「合格実績」は進学塾の実力のいちばんの指標であることはもちろんだ。
だけど,私は受験ツアーには懐疑的だ。
なぜなら,「宣伝材料」としての「合格実績」のために「通うはずがない学校」を受けさせ,数字を稼ぐという行為に対して腑に落ちない部分があるからだ。
塾内では,「いろいろな学校を受けるのがふつうだ」といった雰囲気を常に醸し出し,「そのコミュニティ内ではふつうのこと」という意識を植え付ける手法は,はっきりいってあやしいセミナーの手法のように見える。
通うわけがない遠方の学校を受験することにより,本気で通うつもりで受験した子の正規合格のワクをつぶし,繰り上げ合格などに混乱を招く行為は見ていて残念でならない。
受験者自身にとっても,受験会場は感染症にかかるリスクの高い場所でもあるから,むしろ受験校は絞るべきである。
(経営側に立てば,「合格実績こそすべて」なのは当然であり,会社として「全国の実績のために,有名校を受験するよう促せ!1人につきなるべく多く受けさせろ!」という流れになるのはよくわかるのですけどね…。現場の講師としては良心が痛むところだろう。…痛みますよね?)
「塾の実力」をアピールするならば,正々堂々と,もともと通う可能性のあるところだけを受験してもらい,その数字を実績として出すべきだ。
宣伝のためだけに受験者を水増しするのは,自信の無さの表れだろう。
逆に,このたび50名以上の合格者を出したとある塾は,全国から上位者をかき集めることなく,地元からの受験者だけで出した数字であるようだ。
これは単純に「実力がある」と判断しても問題ないだろう。
私も,今まで携わった31名の合格者の中で,辞退した子は1人だけだ。
これは,他の中学を第一志望としており,広大附属福山中を第二志望として受験していたからという状況だった。
そして,無事第一志望の学校に合格したため,第二志望であった広大附属福山中を辞退した…そういった流れで辞退となった。
「広島市内,三原市内からの合格者が少ない。遠方は内申が不利なのでは?」
三原市に来てからこういった声をちょくちょく耳にする。
これについては,私としても思うことがあるので,後日記事に書いておこうと思う。