先週今週の授業 ~3/2-14

Posted on 2020年3月15日先週今週の授業 ~3/2-14 はコメントを受け付けていません

新型コロナウイルスへの対応は…。

(現在「新型コロナウイルスは湿度に弱い」という情報が出始めております。真偽は分かりませんが,ともや塾では「加湿清浄機」をフル稼働しておりますよ!…とアピール。)

2週間

学校への休校要請からの2週間。

ともや塾では…「通常通り」授業を行ってきた。

要請を聞いたときに最初に考えたのは,「1週間休講しながら様子見だな」ということだった。

しかし,2/28,2/29の2日間を,いろいろな方と連絡を取って過ごしながら下した判断は,3/2より通常通り授業を行うこと,そして塾生に限り自習室を開放することだった。

この判断の理由は…

政府の要請の意図は,「感染した無症状の子どもたちが活動して社会全体へ感染拡大する…これを抑制し,感染ピークをズラして社会全体のダメージを和らげること」

・子どもたち自体が重症化する恐れは少ないこと。

・マスコミが過度に煽ってくれるおかげで,予防意識が高まっていること。(事実,今年度のインフルエンザ感染数は極端に少なくなっております。)

現状,塾を出入りする人数は10人にも満たず,加湿空気清浄器をはじめ,手洗いや除菌,換気など衛生面の対策は充分取れること。

「感染」よりも「長期間教育機関へ預けることができない状態」への懸念のほうが強いこと

授業への参加は「任意」とし,この期間は授業料が発生しないよう調整できること。(詳しい内容は表に出しにくく,この部分は書くべきか迷ったのですが,「この社会情勢にも関わらず利益のために授業をしている」という部分は払拭しておきたいため記述しておく。)

・最後に,これは私見だが,塾が休講する理由の多くは「周りが休講しているのに自塾が休講しない場合,非難の的となってしまう恐れがあるから」だと見受けられた。もしそうでないならば,休講後に再開するまでの間に,自塾に何か衛生面に関する設備を導入したりするはずだが…。自塾から感染者が出た場合は休講せざるを得ないのだけれど。

自習

塾生についてのみ,塾の開いている時間は自習利用を可」としている。

子どもたちが退屈過ぎて困っている…という状況を鑑み,開放。

「塾生のみ」に限定した理由は,「不特定多数が出入りする状況を避けるため」,それから「席数が限られているため」だ。

もちろん目的は「学習」であり,遊び目的や養護目的での利用は不可。

現在,「学校の宿題」「塾の宿題」「学習で分からないところへの質問」など,有意義に利用してくれているようで何より。

5年生の授業

3時間×週2回×2週間=12時間。

授業内容も大切だが,何より1日に3時間も塾で勉強すること,まだこれ自体に慣れていない段階だ。

授業をしている側の感触としては,「今の段階から塾に来てくれていてよかった…」という感触だ。

「塾で勉強しなければならない」といったことはないが,「塾で勉強する意義が充分にある」状態であり,通っているか通っていないかで大きく差がつくことと思う。

高校受験と違い,中学受験は「学校内容と受験内容のギャップ」が大きいし,学校の成績では受験に対応できるかは未知の世界だ。

「学校のことが満点」であったとしても,受験内容に対応できるかどうかは全くの別問題。

特に学年が低い間は「国語」「算数」の力にどんどん差がつくことだろう。

3月の間に,国算理,国算社…のペースに慣れてほしいなぁ。

6年生の授業

(3時間×週2回+6時間×週1回)×2週間=24時間。

6年生も同じく,3時間という時間設定,それから土曜日の6時間…これに慣れるところからスタートだ。

幸い,今のところ「長いと感じることもある」けれど,「楽しんできてくれている」ようで何より。

土曜日の長丁場は,算数実践,5年生までの理科,5年生までの社会,6年生の理科,6年生の社会,…と5つの内容で授業。

現状,5年生までの理社を授業していると,これもやっている意義が大いにあるようで,塾に来てくれることにより,大きく成長することができるだろう。

算数実践についても,「単元学習」だけではなく,毎週のように「総合問題」に触れることが,そのまま思考力につながる。

私のほうもやりがいがあって楽しい。

6年生の理社内容は,「早回し+1つ前の単元の復習」というサイクルで学習することにより,「それぞれの単元にふれる頻度」を上げている。

やっている単元をひとつひとつ定着させていったほうが目先の点数は上がるし安心感はあるのだが,年間通して広い視野で総合的に見た場合には,「その場での定着」よりも「単元にふれる頻度」のほうが大切だ。

算数と違って,「新しい単元でひとつ前の単元の定着が必須」といったことが少ないため,こういった考え方ができるだろう。

逆に算数の場合,計算単元などが定着しないまま次の単元に入ると総崩れになることもあるから,単元ごとの判断が必要だ。

スパイラル学習により,前後の単元にあまり関わりが無いような学習順にするなどの工夫が必要だろう。

子どもたちの慣れもそうだが,私のほうも学習ペースや理解度を見ながら,授業内容や作成プリントを適宜組み替えている状況だ。

中学1年生の授業

数学のみ,1時間×週2回×2週間=4時間。

「正負の数」を終え,「文字式」へ

「正負の数」については移行措置に対応し,「素因数分解」も

1年生の数学は,「数学」というよりも算数から数学へ移行するための道具を揃えていく段階だ。

算数のときに「筆算」を学習したらひたすら計算ドリルで慣れていったように,はじめのうちは「慣れ」のほうが優先されると考えている。

しかし,「理解」が必要なところもある。

「慣れ」の部分は「頻度」のほうが大切であるから,それはおいおい付いてくるものとし,授業では「慣れ」への対応は毎度の「宿題」と「3分50問」のみ。

(ただし,この部分が雑になると,間違えた状態で慣れてしまう…といったことにもなりかねないので,授業では逐一確認。)

授業のほうは「新しいことの導入」の時間をメインに据えている。

状況に応じて問題演習をメインに据えた授業も行う予定だが,材料が少ない状態で演習してもなぁ…ということもあり,様子を見ながら授業を組み替えていく予定。

実際に授業する相手の様子を見ると,必要なことが分かってくるもので…。

新年度が始まる前に準備していた内容と,今現在考えている内容には異なる部分が多い。

これは,やはり「今来てくれている子たちにとって必要なことは何か」を理解しながら授業準備をし続けているからだろう。

例年,同じ設定のクラスであっても,来ている子が異なれば用意するものもかわってきていたが,やはり今年も授業の組み替えに追われる1年になりそうだ。

(だからこそ,相手が分からない状態で教材を選定するのは本当に難しい…。新しく来られる方に「どんなことをしますか?」と問われて具体的な返答がしづらいことも…。「来ている子によって組み替えますよ」なんてテキトーな返答にしか聞こえませんからねぇ…。)