「2以上の整数のうち,1とその数以外に約数をもたない整数」(正負導入前)
(小学生向けの,正確で簡潔な表現って難しい。)
素数
2,3,5,7,11,13,17,19,…。
小学5年生で習う概念である。
が,今年度の指導要領改訂により,「素数」の導入は中学数学へ移行した。
今年度の6年生は昨年すでに学習済であるため問題なく使えるが,今年度の5年生以下の学年は,小学範囲では学習しないことになる。
入試内容として
準拠でない入試では関係ないけれど…。
小学校の指導要領準拠の入試問題としては,「素数」という表現は使用できなくなる。
ゆえに,「素数」を扱う出題は,まわりくどい表現を用いざるを得なくなることに。
中学受験学習の導入時期として
ただでさえ「約分」をするときにも,概念として知っておいたほうが便利であるし,ハッキリ言って「整数」を扱う様々な場面で活用できる。
例えば「素因数分解」を利用して解くとラクになる出題もたびたび出題される。
だから,「素数を学習しない」のは,中学受験ではありえない。
結局,今まで同様,「倍数・約数」の学習時期に導入することになる。
…今年度の5年生は数か月前に導入したけれど,なぜかこのタイミングで思い出したので,つい流れで書いてしまった。
「素数」の導入ほど大きなものではないけれど,理科・社会についても細かい変更は多い。
来年度入試は「プログラミング」に関わる出題,「統計」に関わる出題などが気になっている。