概念を知ってはいたが,このような用語があることを最近知った。
超算数
この語を調べると,すぐに以下の説明がHitする。
算数における答えが間違っていないにも関わらず、 根拠のない勝手な前提と勝手なルールによって、 減点される、一部の人には直感に反する算数(またはその問題)のこと。
小学算数でよく見られる,物議を醸している一部の教育を揶揄した表現ということだろうか。
確かに『かけ算の順序』だとか『小数点以下の0を消す』だとか,そういった内容はたびたび見かけるもの。
このたび見かけたのは次の投稿。
https://x.com/shelfall/status/1708424292772577349?s=20
娘が算数のテストで
「4cmの針金を5mmずつに切ると何本できますか」
という問題に
(式)4cm÷5mm=8
(答)8本
と回答したところ、式が減点されてた
「この式では答えは8になりません」
と書かれてたけど、単位付けてるから正しいのになあ
この件について,投稿者は↓に記事を書かれていた。
興味深かったので,関心のある方は是非。
私が思うこと
中学受験対策の視点を度外視し,算数教育について考えるならば。
ならば,本人が本質を理解しておれば全く問題ないかなと考える。
問題となるのは,『本人が数をザツに扱っているか否か』であり,この答案だけからはそれは読み取れない。
仮に他の場面を鑑みてそれが認められたとしても,ここは減点せず本人と対話して確認してみる機会とすることが望ましいのではないかと思う。
一方,周辺の中学受験対策の視点で考えるならば。
このような式を利用する場面があると考えられるのは適性検査の記述内容の一部か。
この式単体を用いる場面は想定しづらいため,『全体としてどうか』という視点で採点することになろうかと思う。
この場合は『前後で整合性が取れているか』が争点となるから,前後の文脈から理解した上で記述しているかどうかは一目瞭然だろう。
よって,『自分の想定内の書き方じゃないとダメ!』といった,視野の狭い教師が採点しない限りは問題ないと考えられる。
ただ,このブログで繰り返し述べている気もするが,テストについてはなんでも『採点基準次第』である。
失礼だと思われるかもしれないが,周辺校の出題内容や公式解答,出版されている解答例,塾作成の解答例等々──を見ていると,『これは……』と思われるものはちょくちょく確認できる。
ゆえに,『無難な書き方』について対話指導する必要がある場面では私は指導することがある。
まぁ,このような指導は本質の理解ではなく,社会性の教育(いろいろな人や場が存在していて,それぞれの環境で求められているものに合わせる)なのかなと,そう思う。