話題になっておりますね。
「日本人の3人に1人は日本語が読めない」
引用記事は以下。
学歴による社会の分断 「日本人の3人に1人は日本語が読めない」調査結果も
橘玲さんの新著「無理ゲー社会」より抜粋とのこと。
橘玲さんといえば,
「言ってはいけない」
「もっと言ってはいけない」
…といった著書で,公には触れにくい「不都合な現実」などについて触れられている。
私自身,橘玲さんの著書は読みやすいなと考えており,前述の2冊,そして「上級国民/下級国民」についても読んできた。
この夏に刊行された「無理ゲー社会」についても読みたいなと思い,購入だけはしていたもの。
その他,以下についても触れられている。
【1】日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)
【2】日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
【3】パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない
【4】65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない
私自身,これを見てわりと納得する部分もある。
「書いてあること」について「字面を読むことはできる」人は大半であるものの,「書いてある内容をそのまま認識できる」人は,少ないように思う。
私自身どうかと言われると,正しく認識できない場面は多々ある。
「いつも自身の認識が正しい」と思い込んでいることの危険性や,「自身の認識を疑うこと」の重要性を知っているからこそ,そう言えるのかもしれない。
私がふだんやりとりする相手は塾に通っている子どもたちが大半である。
彼らはもちろん成長途中であるので,認識を誤っていることが多々ある。
が,「現在の彼らがどうであるか」も大切だけれど,「これから,彼らがどうなろうとしているか」が重要だ。
すなわち,「この機会を通して学んでいこう」「自身の弱点と向き合っていこう」という意識で行動しているか否か。
この部分である。
大人になり,「自身は子どもたちよりものごとを正しく認識できる」,こういった場面は多くなることは当然である。
が,そうである場合とそうでない場合があるし,むしろ「子どものほうが優れていることもたくさんある」「子どもも対等な人である」といった前提が必要だろう。
(とはいえ,年齢により責任能力の有無があるので,それについては加味する必要がある。)