1か月前に読み終えた本を今さら。
「生き物の死にざま」
著者は稲垣栄洋さん。
稲垣さんの文章は広大附属福山中にも出題された。
内容が面白かったこともあり,他の著書も気になって購入したもの。
本書は,タイトルの通り「生き物がどのように人生を送るのか」について書かれている本。
内容は,具体的な29種の生き物について,それぞれ10ページにも満たない程度の内容でコンパクトにまとめられており,かつ生物自体を「彼」だとか「彼女」といった表現でストーリーチックに,理科的な内容が文学的に書かれている。
なるほど子どもにも大人にも読みやすい内容となっており,入試の題材としても扱いやすそうだなぁと感じるなど。
昨今,周辺中学で題材となっている「いかにも大人向け」の倫理や心理に関する文章と比べると,子ども向けの文章と大人向けの文章の橋渡し,読書のとっかかりとしてもタイヘンおすすめできる内容であった。
続編となる「生き物の死にざま はかない命の物語」もこの2月に文庫版が発売されており,こちらもそろそろ読みたいなと考えている。