私視点だと一期一会のようにも感じられる。
他塾の6年生からの問い合わせ
これは特定の個人を指すものではないと先に述べておく。
毎年の風物詩のようになっているのだけれど。
広大附属福山中入試が終わると,ご新規の問い合わせがちょくちょくやってきまして。
その中に,他塾の6年生の保護者様方からのご連絡,いくつかあるのですよね。
内容はおもに以下。
・うちの子は繰り上がる可能性がありますか?
・繰り上げはどのあたりまできますか?
・他校の入学確約とどちらを優先したら良いですか?
目にしたときは,とても困惑するのですよね。
困惑する理由は以下。
・私の助言で人生の岐路選択のひとつが左右されてしまう。
・新規なので背景を全く存じ上げない。
・解答・配点について,私作成のもの,公式のもの,当該塾のもの,それぞれどの程度のズレがあるか不明。
・内申点(個人調査書)が不明。
・当該年度の子どもたちがどの程度取れるかと,例年の傾向とどのくらい差異があるのか不明。
(今年は例年より高得点が少なかった様子。これは私の予想を外れたものでした。周りの塾生が弱いのはともや塾的にはありがたいのですが。)
いずれにせよ,重大な岐路への助言が求められているのだけれど責任を負えない,だけど助けを求められたからには真摯に回答したいという葛藤が生まれる。
あまりにデリケートなため,単なる回答であっても推敲して回答させていただいている。
他の仕事との兼ね合いで日を跨ぐこともある。
お金をいただいているわけではないので優先度は高くないものの,内容から回答はなるべく早いほうが良いだろうという思いもある。
私自身が仕事をしているのも,生活のためもあるが,自己効力感・自己実現のためというベクトルが大きいこともあり,こういった事柄になるべく対応していきたいと考えている。
(必ず対応するという意ではありません。他責性の強い人への対応は辛辣です。)
対応して良かったこと
対応後にちょっと雑談をはさむこともあるのだけれど,この雑談でもよく出る話題が以下。
・数年前からともや塾のブログを読んで過ごしていたので,一緒に受験勉強を共にしてきた気がする。
・重大な局面だからこそ,どうしてもともや塾の意見を聞きたかった。
・近くにあったら絶対通わせていたと思う。
タイヘン丁寧な方々ばかりなのですよね。
おそらく『この質問は相手に何のメリットも無い上,あまりに重いものであることを認識した上で,それでも聞いてこられている』という方々が多いのだと思う。
私としては無償でコストを払った上で,『お気持ちに寄り添わないなんてひどい!』のような悪評に晒されるリスクだけがあるわけですし,そこまで考えてもなお問い合わせてこられているのだと思う。
こちらはブログについては書きっぱなしで,どのような反響があるのか,アクセス数くらいしか分からないもの。
間接的にでもお役に立てているのは,私自身も大きな励みになるし,何より『現場で仕事をして,若い人たちの心の中に生き続けたい』という欲求が私にはあるため,書いていて良かったなと感じる。
繰り返しになるけれど,ともや塾に問い合わせされる人,丁寧な方々ばかりなのですよね。
『先生のお手を煩わせては……』という言葉を聞くこともあったりし,『こちらこそ恐縮するます()』と思いながら返答させていただいております。
(↑ちゃんと流行りのサブカルチャーを学んでおります。)