……私にとってはイヤな想い出です。
読書感想文の書きかた1
穴埋め形式のプリント。
『無から文章を書く』ができない子にもできるように……というものだろう。
案の定,肯定的な反応もあれば否定的な反応も,それぞれたくさん見かけた。
私はステップのひとつとして存在するのはまぁ良いのではないかなぁという立場。
これ自身がどうかというより,これを課す相手がどういう段階か──という問題であるように思う。
読書感想文の書き方2
pdfにまとめられている人も居た。
気軽にDLできるのでありがたい。
こちらは先述のものとは違い,『文』自体は自分で書くようになっている。
『話の進め方』のテンプレートが揃っているかたちになるだろうか。
昨今は動画文化に短いテキストによるコミュニケーションが主流になり,『助詞』『助動詞』の使い方には違和感を覚える機会が少なくなっている子も増えてきているのではないかなぁと感じている。
文語として明らかにマズイ日本語を使う子も増えたと感じる。
たとえば,ひと昔前は『食べれる』といった表現が耳についたものの,昨今はそれに加えて『違うくない?』といった表現──すなわち動詞のあとに形容詞の活用のような表現を付ける日本語を耳にする機会が増えた。
コミュニケーションとして通じればそれで良いといった場も少なくないが,その人の歩んできた言語生活が分かる表現でもある。
口頭会話ではよく使われる方言であってもテキストにする場合には方言を使うことがないように,口語のみで使う分にはまぁ許容できるがテキストにするにはどうかというもの。
評価される場,すなわち入試や面接といった場ではどう受け取られるだろうか。
時代とともにある程度変わってゆくものとは思うが,読書習慣のある人たちにとって,このような表現を書籍で見かけることは皆無といって良いだろう。
せいぜい会話文の中で出てくる程度である。
成長途上の子どもたちには,すべての表現について選別することは難しいであろうから,日常的に接する大人のほうも気を付けてゆくべきだろう。