話題になりましたね。
公立高で70校の定員割れ 大阪府
「これほどとは…」公立高で70校の定員割れ 激震の大阪府教育庁、私学無償化策の波紋
↑ニュース記事。
大阪府で4月から高校授業料が段階的に無償化される影響を受け、受験生の公立離れが加速している。
夜間の定時制と通信制をのぞく府内公立高145校のうち半数近い70校が定員割れしており、今年のような状況が続けば、大阪の公立高は今後、大きく数を減らす可能性があるという。実際、平成26年度から令和5年度までに18校の統廃合が決定している。
ただ、公私で授業料の差が無ければ、設備面などで私立が有利になりがちだ。大阪府では定員割れの3年ルールがある。
(記事より抜粋)
公立の先生自体と私立の先生自体の良し悪しを述べるものではないけれど。
記事の通り,まずは設備面で私立が有利になるのは多くの地域で共通することであろう。
部活についても私立でやりたい部活に打ち込んでいる子の活躍はよく聞く。
また,あくまで傾向の問題ではあるが,公立の場合は生活面のトラブルや『タダで主張できるもんは主張しとけ!』の精神で権利を主張されることに教員が振り回される状況を聞いたりするもの。
つい最近も,教職者から『公立と私立ではクレームの数が雲泥の差』と伺う機会もあり。
先生のリソースがそれらの対応に割かれていることを知っているがゆえに遠慮してしまう人たちにとってはたまったものではないだろう。
大阪府のことできごとについては,受験視点でみれば『高校受験は社会の仕組みで流れが大きく変わるよなぁ』という一例として眺めている。
もっと先の視点で見れば……。
私立に受験者が流れる→公立の定員割れが増える→公立の統廃合が進む(学校の数/定員が減る)→私立無償化が廃止される→公立人気が高まる→学校の数/定員が既に減ったあとなので子どもの受け皿が無い
……といった流れも十分考え得る。
制度によって社会の流れができ,社会の流れができてしまったので後戻りできない──こういったできごとはちょくちょくあり,たとえばコロナ禍前後の例などを探せば枚挙にいとまがない。
高校無償化。
恒久的にやれれば良いのだけれど,そうでないならば……。
現在の制度に恩恵を受けている子たちにとっては朗報となるが,後の世代にマイナスの影響を及ぼすかもしれないなぁと,そんなことを思う。
広島県では『就学支援金』がホットな話題(?)であるが,これも社会の制度がどのようになってゆくのか,そして受験倍率や定員の変化にどのような影響があるのか,長い目で観測してゆく必要がありそう。