【英語】小学校教員のぼやき
SNSでバズっておりましたね。
小学校教員のぼやき
保護者会で次の話をする予定です。 「私は決して塾の回し者ではありませんが、英語だけは塾に通わせた方がいいです。 今の中学校は、我々が中学生の時のように、文法を丁寧に教えてもらえません。小学校で少し触れた程度の英単語も、習得したこと前提で授業が進みます」
これに対し,『中学教員批判だ!』と反発する意見もあるが,これは解釈がズレているのですよねぇ。
私もこのブログで何度か言及してきているが,英語の教育課程に歪みが出ているという話題である。
というのも,小5・小6の英語が教科化されたにもかかわらず,小学校では定期考査のような学習機会が与えられておらず,そのため中1の英語で『前提として身につけているはずのもの』を身につけていないまま,『身につけている体(てい)』でカリキュラムが展開してゆくことになっているからだ。
これは,中学→高校の接続と異なり,小学→中学の接続は受験が必須でなく,小中間の『身につけるべきもの』などの肌感に大きな違いがあるからだろう。
福山市のラウンド方式などは中学でも定着度がうやむやになったまま,気付いたら受験に間に合わない状況になっているという話題を耳にすることも少なくない。
(福山市の生徒も,公立中の生徒も,いずれも抱えていないため,又聞きしかしていないが……現場はどのようなものなのだろう。)
この事前情報をキャッチしているか否か,また認識がズレた環境に身を置いているかどうか,こういったことが,個々の教育環境に長期的な影響を及ぼすことになるのだろう。
『身を置く環境』,これは学校にとどまらず,家庭,習い事,地理的なもの──あらゆる意で大切なものである。