【教育】いまの入試の抱えるスパイラル
単なる持論です。話半分でどうぞ。
中学入試の観点
いま,中学入試現場で叫ばれている内容のひとつが,『難問が出題される』→『解法の熟知が前提になる』の繰り返しで,あまりに難化が進んでいるのではないか?ということ。
まさに『葬送のフリーレン』に登場するゾルトラークである。
(※マンガ/アニメネタです。ネットミームとして今後も使われる表現になりそうだと考えています。アニメ1期3話参照。)
ゆえに,いまや学力上位校の算数では,『整数』『規則性』『場合の数』など,攻略法を学ぶだけのパターン問題として解くには難しい分野を中心に,攻略法が伝授されるものではない性質の出題がメインになってきている。
『数』を『字』ではなく『概念』としてイメージできているか?などで差がつくところだが,こんなに簡単に言語化できない差がたくさんある。
特殊算の学習を積んできたか否かは,中堅校のほうで差のつく問題に。
こちらは逆に,攻略法を学んで小手先でなんとかなることが多い分野である。
(が,この小手先でなんとかなることすらなんとかしようとしない子もいるから差がつくということ。)
学力上位校では,こういった攻略法をその場で編み出してゆく力が求められている。
いわば受動的な学びではなく能動的な学びといえるか。
大学入試現場も同様,ゾルトラークが進んでいる。
この出口にあたる部分を見据えれば,今回の広大附属福山中の入試の変更は妥当だろうと考えられる。
大学入試の観点
いま,医学部医学科は特にだけれど,学力上位の大学入試は,早回しの傾向がどんどん高まってきており。
導入の学習は早めに終えておいて,入試へ対応してゆく力を付ける期間が要るかたち。
(まぁ,もともと全然入試に間に合わない速度で進んでいる公立高校も少なくないのだけれど。)
具体的に,2026年度入試の東大数学では難問ばかりが出題され,パターン習得だけでは全く意味のない世界になっていた。
しかも,理系文系問わず。
『攻略法を学ぶだけ』に対するアンチテーゼの極致ともいわれる。
攻略法を学ぶことが必ずしも悪ではないという方向性に今後向かうことも考えられるけれど,現状はそのようなかたち。
今回の広大附属福山中では従来から大学入試を意識されているけれど,このたびの変革で前期課程(中学3年間)の間に後期課程(高校3年間)の内容をいくらか先取りするかたちにようやく切り替わる。
近隣では,近大附属東広島中や近大附属福山中などではずいぶん前から数学を早回ししているけれど,どの程度のペースになるのだろうか。
中3では数学Ⅰ,数学Aのどのあたりまで進むのだろう。
ともや塾の中学数学の指導も,それに対応できるかたちにかえてゆかねばなぁ。
もともと公立中学などの定期試験対策のような目先のことは置いておいて,実力養成を主軸にしているのだけれど。
目先のことも将来のこともどちらもおざなりにする──このような向き合い方の子の養成は今より難しくなるだろう。




