近大福山中の適性検査型入試試行問題

を見ていた。

近大福山中の適性検査型入試試行問題

近畿大学附属広島中学校福山校。

福山市にある,私立の中高一貫校である。

2027年度入試から適性検査を導入するということで,サンプルが公開された。

適性検査はフリースタイル過ぎて受験勉強の着地点が見えづらいので,サンプルの公開はありがたい。

https://www.fukuyama.kindai.ac.jp/nyugaku/nyugaku-annai_01.html

↑公式。

結論から先に述べておくと,読解力がより重要になりそう。

ここでいう読解力は,長文読解だとか大それたものではなく,めちゃめちゃ短い文,めちゃめちゃ短い文言でも,その意図を書かれているとおりに読み取ることができるか否か,そういうレベルの話で,それが分岐点になるだろうなという話。

さて。

具体的な指摘をするのは控えるが,適性検査型になっても出題のクセは変わっていない。

(具体的に書いていたのだけれど,あまりに失礼過ぎるなと控えました。)

批判的思考・論理的思考をはかる体を取ってはいるものの,出題者の意図を汲んで正答を考察する内容になっているところは変わらず。

低解像度の子ほど迷いなく正答を選択でき,高解像度の子ほどメタ視点から考察した上で出題者が正答としたいことを予測する負荷がかかる内容があるところなど。

結果としてはどちらも同じ解答に落ち着くため,選抜としては機能するだろう。

実際の試験前にこういった出題のクセを公開してもらえることはありがたい。

私立学校としては,学校に関心をもってほしい,関心をもっている子が有利になるようにしたいという目標も達せられるから,結果としてちょうどよい塩梅になるのかな。

商業的な戦略としてはとても相性が良さそうな変更。

しかし,受験勉強全体を鑑みれば科目入試のほうが学習しやすく,また本質的な学習時間も多く割ける。

ゆえに,この変更は,保護者や子ども・塾側視点でいえば,長期的には学習が難しくなるだろうなという感想。

今回の変更点の面白いところは,思考力を測る体をとりながら,実際には単純読解を測る部分にウェイトが寄ったことだろうか。

ともあれ,『書かれていることを,書かれているとおりに読み取る』,これができなければ門前払いになる傾向が強まったなと,そこがいちばんの分岐点か。