三原からの合格が少ない理由

三原からの合格が少ない理由

※ この記事は,ともや塾が個人で考察した内容になります。

※ 実際に学校側がどのような判断をされているのかは,私には分かりかねます。(分かったとしても,ここでは述べられないでしょう…。)

広大附属福山中入試について考察。

スッキリしたタイトルが良かったのだけれど,主題の情報量が多すぎて難しかった…。

三原市,広島市からは受かりにくいのか?

三原市に来てからというもの,よく質問を受ける。

「三原市からは広大附属福山中に受かりにくいと聞くのですが」

「三原市の小学校は内申をよく書いてくれない」

「試験後に何らかの抽選をして三原市がはじかれていると聞いたのですが」

「住所が広島市だと受かりにくいと聞いたのですが」

いずれも三原市の方,広島市の方から相談を受けたものだ。

今まで私が担当した受験生の中で合格した子には,福山市以外に,井原市,尾道市,それから尾道市内の因島から合格した子たちがおり,それぞれ入学している。

明らかに通えない地域の子は担当したことが無いから,明らかに通えない地域の方についてどのように判断されているのかは分からない。

だけど,三原市だからといってはじかれる理由は特に思い当たらないだろう。

(2020年度入試で担当した子も,福山市外ですしね。)

ちなみに,ずいぶん前にはなるが,私の同級生には広島市内から通っていた子も。

1点集中と分散の違い

勘違いが起きる大きな理由は,合格ラインにあるものだと考えている。

福山市周辺の子たちは,それこそ「広大附属福山中を目指して学習する」方が多い。

だから,広大附属福山中入試の特徴をよく知っているし,塾側もよくわかっているはずだ。

だけど,広島市内の方や三原市の方は,「周辺にいくつかあるトップ校のうちのひとつ」という見方で見てしまうのではないだろうか。

ここに勘違いが起きる理由が潜んでいるように思える。

問題の難度

入試問題の過去問は,市販のものを購入することもできるし,学校からもらうこともできる。

塾がコピーしてくれることもあるかもしれない。

そこでいろいろな学校の過去問を解いて感じることは,次のようなことだろう。

「広大附属福山中の問題は易しいからイケる」

入試問題であるのでそれなりの問題ではあるが,他のトップ校の問題と比べれば,明らかに易しい

「たくさんある過去問のうちのひとつ」という意識で解いておれば,なおさらそう感じることであろう。

合格ライン

少ないながら,例としておよその合格ラインの目安をあげよう。

 広島学院中   550点中 350点 (得点率 64%) (失点率 36%)

 修道中     400点中 250点 (得点率 63%) (失点率 37%)

 広大附属福山中 140点中 118点 (得点率 84%) (失点率 16%)

 ※ 広大附属福山中は定員が男女別となっているため,男女で合格ラインが異なります

勘違いが起きるいちばんの理由がコレであると考えている。

失点率のほうを見れば倍以上の差が。

ふだん,広島学院中の過去問などを解いておれば,8割と言わず7割とれば確実に合格なのだ。

それこそ「8割は取れた!」という感覚があれば,合格している感覚となる。

これに対し,広大附属福山中の入試は,「8割は取れた!」と言っても,その8割ラインにはたくさんの生徒が同点で並んでいる。

ホントに8割取れたのかどうかも問題であれば,8割で合格に届いたのかどうかというと,男子だと例年はギリギリ届いていない。

女子だとギリギリ届いたかどうかというラインだ。

つまり,「取れた!」という感覚があっても,合格したかどうかは全く未知の世界の入試である。

広島市内の入試の感覚で広大附属福山中を受け,合格に届かなかった場合,「取れたはずなのに落ちた!自分の住所のせいなのか!?」となってしまい,様々な憶測を呼んでしまう…こういった事情があるのではないかと考えている。

福山市周辺で広大附属福山中1点集中で受験勉強をしている方々は広大附属福山中入試の性質をよくご存じなので,こういった勘違いはあまり起きない。

採択教科書

話はかわるが,理科社会は小学校の教科書からの出題からが多い。

これは自治体によって異なるし,私立や国立の小学校であれば,これも所属する自治体とは異なる場合がある。

「塾に行かなくても受かる」子が少ないながらいるのは,これが理由のひとつであろう。

もちろん「小学校の教科書からどのあたりがどのように出題されるのか」は専門の講師のほうがよくわかっているから,それを知るためにはやはり塾で指導を受けるべきではあるのだが…。

何はともあれ,福山市と採択教科書が異なる場合,そこで合格可能性が下がっている可能性もある。

9割

「確実に合格」という点数を取ったといえるのは,8割どころでは足りなくて,9割といえるだろう。

これも,算数の大問1問について問題の意図を読み間違えれば,10点まるまる勘違いで落とすこともあり得る。

(4科目合計140点のうちの10点…それだけで1割近い点数です…。)

今年は算数がホントの難関校レベルであった。

すなわち,たとえ解く実力があったとしても,「本番の雰囲気の中,時間内に正解させる」ことを考えれば,安定した点数をとるのは難しいということ。

このたびいろいろな塾の情報を聞いたが,「合格した中でも上位層の子は,国理社の3科目でのミスは0~3問程度…すなわち3科目合計100点中95点以上は取れている…」という旨の話も。

実際,ともや塾の合格者もその例に漏れない。

(1か月でできることはすべてやり切りましたからね。)

おそらく,広大附属福山中を「たくさんある受験校のうちのひとつ」という意識で受験したならば,やはり合格可能性は低くなるだろう。

学校の入試問題と合格ラインの性質をよく理解していなければ,合格は難しいといえる。

(とはいえ,塾に行かずに合格する子,たくさんある受験校のうちのひとつの感覚で合格する子はもちろん存在します。あくまで「合格可能性を高める」話となります。)

先日,とある塾では「1週間で間に合う」という発言をする講師がいるという話を聞いた。

「(もともと受かる学力の子は)1週間で間に合う」「(当日すべて良いほうにブレれば)1週間で間に合う(かもね)」と本来の意味が省略されているのだろう…正確に伝えてほしいものだ。

(私と違い,塾名のネームバリューに守られているがゆえに,この程度の語弊は許されるのだろう…。)

(過去には算数の合格者平均点が40点中38点という算数が易しい年も…。この年はまさに国理社を固めている子が有利でした。逆に算数が難しすぎる年も,ほぼ全員が同じように取れないので,国理社を固めている子が有利。算数の難度が適度であれば,算数次第の部分も大きくなる。)

そんなわけで,広大附属福山中入試については,全国区の塾よりも地域密着の塾のほうが強いのは当然だろう。

全国区の塾は,全校舎合計しての実績は分かるけれど,校舎ごとの実績は,実績をしっかり出している校舎しか出していないことも多く,実態は聞いてみなければ分からない

福山市内で密着している塾と倉敷市で密着している塾が強いから,なおのこと三原市からの合格は実際に少なくなりますね…。

(今,合格実績を出している2つの塾について,オモテに出ている数だけでも合計すると98名になるのだけれど,スゲェナァ…。)

ともや塾は三原市で地域密着し,1校舎での実績で勝負してゆきます

広大附属三原中の話

最後に,広大附属三原中のお話を。

広大附属三原中は,幼小中と連携しており,中学入試で外部の学校を受験する場合,内部には残れないといった制限がある。

この都市の規模で,受験マインドのある方の多くが附属三原小を受験し,中学校まで併設されており,外部受験したら戻れない…。

…となると,中学入試に積極的な方自身が少ない。

そう考えている。

だからこそ,「個人塾でないと,この地域に本気で密着できる塾は無いよね…。言い方は悪いけれど誤解を恐れず述べると,大手だとそれこそ経営者にとって人件費をペイするだけの“メリット”は少ないだろうし…。」とも思っている。

まとめ

広大附属福山中は難関校だが,一般的な難関校とは合格ラインが大きく異なる。

他の難関校と比較すると問題は易しいが,必要な得点率が極めて高い。

上記より,過去問を解くだけでなく,合格ラインと比較した立ち位置を逐一知ることが必要。

合格可能性を高めるために,国理社を固めるのは必須。

算数も難化しており受験算数は時間をかけて学習する必要がある。