また2週間前の話になってしまった…時差があるのか…?
COVID-19について,一旦収束はしたけれど,終息は遠いなぁ。
(…同音異義語の学習にどうぞ。)
3-4月テスト
学習の区切りとして,塾内で実施。
対象は,小5,小6,中1の全学年。
単に「点数が良かった悪かった」といったことでなく,「テストを通して自分の状況を認知すること」がいちばんの目的だ。
(点数だけで結果の何たるかを語る方も多くいらっしゃるが,私にはとうていできない…。)
小学生の時期には,「授業でやったこと=できる」だとか,「一度解けた問題=できる」といった錯覚に陥りやすい。
が,実際には必ずしもそのようなことはなく,1週間前にやれた問題ですら,今やれるかどうかは別問題だ。
また,一度「定着した」と思った問題も,時が経てばできなくなったりするもので。
今の意識で広範囲のテストをするとどのような結果になるか?といったことを認知するのはとても大切である。
ミスが多かったにしろ少なかったにしろ,今回の結果をふまえて,次に活かすことが肝要だ。
テスト結果
・各科目ごとに,全体的なコメントを。
最高得点,現在の塾の状況,テストの意図,次への指針などを明らかに。
・各科目ごとに,10点ごとの人数を棒グラフで明示。
平均点に意味があるのは,10000人などの大規模模試になってから。
「平均点」とは,何を指標にしたら良いのか分からない人が頼りにしがちなヒューリスティック(無意識に頼ってしまう手がかり)である。
すなわち,「平均点より上か下か」というのは誰にとっても非常に分かりやすい話だからか,大切なことであると錯覚しやすい,話のすり替えである。
「入試当日に平均点より上か下かが関係あるか?」というと全くそんなことはなく,合否に関係があるのは「定員(+α)以内の順位に入ったか否か」だけだ。
「ふだんのテスト結果で何が大切か?」となると,「この2か月間で何ができるようになったか。次の課題は何か。を認識すること」である。
(もちろん,内申点に関係する,「高校入試を受ける子の,中学校の定期テスト」はこの限りではないが…。)
今回のテスト結果をまずは受け入れ,次に向かってほしい。
ただ,子どもの成長は多くの場合急ではないし,小学生ともなれば理屈ではなく感覚で身に付くものであることが多い。
大人にとって必要なのは,「焦らず見守る」姿勢と,子どもがやる気を出したときに適切に導けるよう,選択肢や知識を仕入れておくことだ。
今回ともや塾では初めて定期テストを行った。
1人でガチガチのテストを9コ作るのはどうかな?と思ったし,実際かなりの労力を割いた。
が,このテスト結果は子どもにとって大きな学びになった感触がある。
引き続き,定期テストを行ってゆく方針だ。
(今年度に関しては,学校の状況を見ながら期間を変更する可能性もありますが…。)