いつも頭にひっかかる…。
「なおしなさい」
「次の比を,もっとも簡単な整数の比になおしなさい。」
↑このくらいの表現なら分かるのだが…。
「次の仮分数を,帯分数になおしなさい。」
↑この表現,いつも腑に落ちないのですよね。
前者より後者のほうが優れた表現であるように感じられる。
すなわち「前者の表現を見かけたら,なるべく後者に書き換えるべきなのだぞ」というニュアンスが含まれているようにも読み取れてしまう。
実際には「仮分数」と「帯分数」には優劣はなく,むしろ分数の乗除を学習し終わったあとは,「仮分数」のほうが使いやすい場面が多いことと思う。
もちろん「直す」に「書き換える」だけの意味合いがあるのも分かるのだけれど。
それでも「直す」には「正常にする」とか「改善する」といった意味合いもあるわけで,普段使いする上ではそちらのニュアンスを含む場合が多い。
ゆえに,小学生が何気なく読み取っていると,感覚的に「○○を□□になおしなさい」について,優劣を感じてしまうのではないか?と考えたり。
「そんなこと,説明すれば済むのでは?」と思われるかもしれないが,子どもの教育に関して,誤解の恐れ,いらぬ感覚が身に付く恐れのあるものは,もともと排除できるならば排除すべきと考えている。
ゆえに,私がプリント作成するときには…
「次の仮分数を,帯分数に書きかえよ。」
↑のような表現にしている。
同様に,
「kgをgになおしなさい」
「小数を分数になおしなさい」
「整数になおしなさい」
…なども腑に落ちなかったりする。
が,これについては感覚的に「優劣はなさそう」と子どもでも無意識下で判断できるだろうから,そこまで気にはならない。
特に気になるのは「帯分数」「仮分数」。
これは,先に学習する「分数の加減」では,確かに「帯分数」での扱いが推奨され,より「帯分数>仮分数」という意識が沁みついたままになる子が多いため。
…と,ふだんモヤモヤ考えていることをブログにアウトプットすることで,より自分の思考がハッキリする。
自分の無意識下で判断していることって,意外と思考しないと分からないもので。
そんな目的でブログを書いていることが多い。
(自分主体の塾ブログ…。)