広大附属福山中入試の漢字

Posted on 2019年10月12日広大附属福山中入試の漢字 はコメントを受け付けていません

※ この記事は,過去問をもとに分析したものを書いているものです。

広大附属福山中入試の漢字の配点

漢字の配点は,実際には非公表である。

厳密に細かく述べるならば,「各科目の大問ごとの配点は公表されているが,小問の配点は公表されていない」ということ。

塾講師としては,「予測」することしかできない。

ただ,今まで現地で過去問を見てきた限り,私は「漢字1問あたり2点なのではないか?」という推測をたてている。

今回は,「漢字1問あたり2点」とみなして配点について考えることとする。

すると,例年漢字の出題は4~5問であるから,

2点×4~5問=8~10点

…と計算することができる。

個人調査書(140点)+学力検査(140点)=280点

…のうちの8~10点といった立ち位置だ。

取るべき点数から見た漢字の配点

以前記事に書いたが,広大附属福山中入試は,「ミスを20点程度に抑えるテスト」である。

したがって,「漢字を1問ミスすること」は,「抑えるべきミスのうちの1割をミスすること」である。

もちろん,当日どうしてもわからなかった場合は,予想でも答えを書いておくしかないが,それでも「抑えるべきミスのうちの1割」である。

また,国語のテストは,すべての科目のうちいちばん最初に受けるテストであることも大きい。

ここで「分からない問題」,それも漢字のように「分からないときは分からないことが明らかであるもの」がいくつかあると,精神的にもあとに続く科目に響くことがある。

日ごろの漢字学習がいかに大切かが分かるところである。

どのような漢字が出題されるのか?

テレビ番組でよく取りざたされるような,「漢字自体が難しいもの」などはほとんど出題されない。

「語彙力があるか?」「言葉の意味を考えながら使って生活しているか?」といった出題がほとんどだ。

具体例を示すと,「過度」などである。

文章中に「カド」と書かれていても,文章の流れを意識していなければ,この漢字を書くことは難しいだろう。

(よく「自分にできる」ことを「難しくないよ。簡単だよ。」と主張する人がいるが,今回はあくまで小学生にとってのことであり,「文章の流れを意識していなければ」とつけていることも意識してほしい。)

よって,「単に漢字そのものを書く練習」だけをするのではなく,文の中で言葉の意味を考えながら,言葉を書いたり発言したりする練習をしていく必要があるだろう。

こういった,知識偏重ではなく思考力を伴った漢字の出題には,毎回感心する

読み取りか?書き取りか?

例年4~5問出題される漢字のうち,

「書き取り」が3~5問,

「読み取り」が0~2問,

すべて「書き取り」であることがほとんどだ。

「読み取り」については,「書くよりも読むほうが間違えやすいだろう」と予測されるものが出題されることが多い。

ふつう,2文字の熟語は「音読み」か「訓読み」で統一されており,「重箱読み」や「湯桶読み」は特殊な場合である…といったことが意識されておれば,間違えることは少ない。

が,多くの子が間違えてしまう「読み取り」もある。

出題漢字の予測

試験における漢字のテストは,「大問が独立して漢字テストとなっているもの」と,「長文中に線が引いてあり,その部分を漢字で書く(または読みを書く)もの」がある。

大手のテスト作成会社に委託している場合は,「大問が独立して漢字テストとなっているもの」が多いが,広大附属福山中入試では,ある時期を除き「長文中に線が引いてあり,その部分を漢字で書く」といったものばかりだ。

つまり,「この漢字を出題しよう!」として作成されているわけではなく,「文章中にある表現の中から選ぶと,この言葉かな」という要領で作られているはずだ。

だから,予測することは非常に難しい。

最後に

私は個人的に「漢字予測100題」というプリントを作成していたことがある。

これは年間通して実生活の中で,「あ,これ出るかも…」と思った熟語を常にメモしつつ,小学6年生までに学習する漢字かどうかをチェックし,自分で例文を作って作成したものだ。

自分で作るメリットは,子どもたちが興味を持ちそうな例文を作ることができるため,学習を楽しいものにしやすくなることだろう。

クラスの中で流行ったできごとなどを例文中に取り入れたりすることも多い。

例を挙げるならば,「つるぴか算を【シナン】していただいた」「頭の上からそれが【ヒサン】した」といったものだ。

(「つるぴか算」は,誰が発言したかさだかではないが,算数の授業中にどこからともなく登場したジョークだ。)

こういったものは,作っているこちらも楽しいし,解いている子どもたちも楽しそうに肩をふるわせながら解いていくし,その様子を見るのも楽しい。

授業に楽しい思い出が多いから,授業が好きな子が多いのかもしれない。

何事も楽しんでやるべきだし,「楽しかった」ことは印象にも残りやすい。

さらに,家でご両親などに話すきっかけにもなりやすいし,話すことでアウトプットする機会が得られ,定着もしやすい。

いちばんは子どもたちが「自分で面白い例文を作ること」だろうけれど,これを実践するにはハードルが高いだろう。

だけど,日本語の学習やその学習姿勢は,この先の将来ずっと役立つことであるので,やる気のある子には取り組んでほしいことのひとつだ。