以前書いたT先生とは別のT先生。
こちらも叡智学園の説明会でたまたまお会いした。
前職の後輩にあたるのだが,ひさびさの再会に話がはずんだ。
保護者から「高校の英語で良い塾ありますか?」と聞かれたときに名前を挙げるのが,このT先生だ。
なぜこの先生の名前を挙げるのか?
彼の授業を直接見ることはないのだが,「英検」や「TOEIC」,「TOEFL」など,日本における英語の資格に関するスペシャリストであることを知っているからだ。
なぜ英語の資格が重要なのか?
2021年度の大学入試より,センター試験の英語に関して,「資格・検定試験」を利用することになっている。
広い意味で「英語を身につける」ならば「英語圏で生活する」ことがいちばん近道であることは間違いない。
だが,「入試で点数を取る」ということに関しては,「入試の傾向に合わせた学習をする」のがいちばんの近道である。
それが,これからは英語に関しては「資格・検定試験」の成績がそのまま入試に活用されるのだ。
つまり,これからの高校の英語の勉強は,「資格・検定試験の傾向に合わせた学習をする」のがいちばんの近道だ。
これからの英語の先生の選び方
「英検」をはじめとした「資格・検定試験」に明るい先生に学ぶのが,これからはベストとなる。
これは,ただ単に「英検○級の資格を持っている」とかそういったことではなく,「英検の傾向はこうである」「TOEFLはこういう点で有利,または不利である」等,「詳しい情報を自分で調べている」先生がいちばん頼りになるのだ。
私は,彼が英語の「資格・検定試験」に関するプレゼンをされているのを見たことがあるが,ずいぶん長いスパンで,自分で検定試験を受験もしながら研究してきたことがよくわかるプレゼンだった。
プレゼンから学べることも多かったが,それ以上に何より彼の見識の深さに感銘を受けたし,「現行のセンター試験を受ける高校3年生の指導については何も言えないが,現在高校2年生以下の学年の子どもについては,この先生にあずけるのがいちばんだろう」,そう思えるプレゼンだった。
どの検定が良いのか?
私は大学2年生のとき,単位を取るのに「TOEFL ITP」のスコアが必要だったので,この検定試験を受けた。
(地域により,大学では「2回生」と言ったり「2年生」と言ったりが異なる)
それ以外の検定は受けたことが無い。
社会に出ても,「英検」よりも断然「TOEFL」「TOEIC」のスコアのほうが重要視されるように思う。
何より「英検」はあくまでも「日本の,小中高生向けのテスト」というイメージが強い。
「1級」に関しては別格だと思うが,それでも「能力を測るテスト」というより「検定マニア向けのテスト」であるように思う。
だけど,T先生は「高校生には英検を勧める」と仰った。
私は正直「マジで?」と思ってしまったが,その後の彼の話はずいぶん説得力のあるものだったし,私の考えを変えるに十分であった。
そんな説得力のあるT先生であるからこそ,高校生の英語に関して聞かれたときには,彼の名前を挙げるようにしている。
余談:塾の選び方
上述のように,保護者からは「どの塾がオススメですか?」というように聞かれるが,塾側の人間からすると「どの塾というよりどの講師がオススメか?」のほうが重要だ。
東進衛星予備校のように映像授業であったとしても,「どのチューターがオススメか?」という点が重要になるし,やはり教育は人と人だ。