広大附属三原学校園の説明会を訪れた

Posted on 2019年10月16日広大附属三原学校園の説明会を訪れた はコメントを受け付けていません

※ このブログでは私が分析した内容等について書いているものです。公式情報については,公式ホームページを確認するなどしてご確認ください。間違いがあれば,遠慮なく指摘していただけると助かります。

広大附属三原幼小中の説明会が行われるということで,参加させていただいた。

幼稚園,小学校,中学校の12学年が連携しているのが特徴だ。

公式ホームページで得られる情報

データなどは,公式ホームページで得られるものが多い。

例えば,現在の在籍人数や募集人数。

在籍人数については「学校園の概要」,募集人数については「入園・入学案内」から閲覧することができる。

目安としては,

3歳児:20人程度

4歳児:新たに10人(累計30人)程度

小学校:新たに34人(累計64人)程度

中学校:新たに16人(累計80人)程度

ということが分かる。

(今後,年度により変更の可能性あり)

もちろん,実際には誤差があるし,転園や転校などもあるから,「新たに」の人数はより多いこともある。

また,小学校から中学校への連絡入学もどの程度行われているか分かる。

「平成31年度入学調査結果の公開について」の項から,男子26名女子28名(計54名)が小学校から中学校へ入学したことが記載されている。

すなわち,小学校の6年間,それから中学校への接続の中で,10名程度が外部へ出たことがわかる。

これが「多い」か「少ない」かを評価するのは個人の問題だが,データとしては事実が記載されている。

公式ホームページで得られない情報

中学入試について,前述の項では得られる情報も多いが,得られない情報もある。

「追加合格」や「入学辞退者」の人数だ。

広大附属福山中では公表されているのだが,広大附属三原中では公表されていない。

今まで中学入試に携わる中で,中学からの入学を考える場合,中高一貫校を第一志望とされる方が多く,他校へ合格している場合,どうしても広大附属三原中を辞退している子が多いのは否めない。

これは学校への批判ではなく,「幼小から入園・入学する場合は連絡入学というかたちで進学することに大いに魅力はある」が,「中学から入学する場合,そのまま高校へも進学できる学校のほうに魅力を感じる」という傾向は,客観的に見て仕方ない部分があるということだ。

数年前までは,広大附属三原中は「小学校定員80名」「中学校定員80名」で,中学入試自体があくまで「補充人員のみ」の入試であり,そもそも小学校からの連絡入学が前提であるようなもので,正規合格は1ケタの人数であったことも多かった。

ゆえに,正規合格の人数と,繰り上げ合格の人数を合わせた合計,すなわち実際の合格者数については,公表されている合格者数と大きな差異があったはずだ。

現在は「小学校定員64名」「中学校定員80名」となっているから,「その差の16人+補充人員」となっているため,以前よりは正規合格者の人数は多い。

それでも,繰り上げ合格の人数は依然多いだろうし,この部分についても公表してほしいと考えている。

説明会で得られる情報

校長先生,副校長先生,副園長先生,PTA会長から,直接話を聞くことができた。

具体的に知ることができたのは,写真でのふだんの様子の紹介や,かかる費用など。

それから幼稚園・小学校・中学校の見学の時間も設けられており,実際の様子をを見学できるのはありがたい。

ただし,いずれか1つのみを選択して見学という形式だった。

12年間通わせることを考えている保護者目線から見ると,子どもの出口まで,すなわちすべてを見学させていただけたらなぁとも感じた。

説明会の案内文には「選択」とは書かれていなかったため,すべて見て回る気でいた身なのでそう感じてしまったのだろう。

たとえ「選択」でも見せていただけること自体に感謝するべきだ。

保護者から聞く情報

今まで広大附属三原小に通われている方から私が得られる情報は,「中学入試」をする方からのものに限られていた。

すなわち,「中学校へ連絡入学しない方々からの情報」だ。

ゆえに,「連絡入学しない理由」や「外部へ出る場合の学校の対応」などについてばかり伺ってきたのだ。

だけど,以前は80名中70名以上,今では64名中54名がそのまま広大附属三原中へ進学するわけであるし,実際には少数派の方々の意見だ。

これからは,できればそのまま進学する方々のお話も伺ってみたいと思っているのだが,塾の方向性上,LINEの相談くらいでしか聞くことはできないだろう。

その他思うこと

幼小中一貫。

幼稚園,小学校,中学校の交流も多いようで,これには好感触。

幼稚園児,小学生が中学生と気軽に触れ合える環境は貴重であると感じる。

セキュリティ。

校門にはガードマンがおり,保護者であれ大人が入るためには入構許可証を首からさげる必要がある。

こういったことに前向きに取り組んでいる点は非常に安心感がある。

進路。

進路として高校の名前がたくさん書かれている。

しかし,広島県の公立高校入試は全国屈指の内申偏重入試だ。

(内申点と学力テストの点が半々だが,学力テストで大きく差がつかないため,ほぼ内申点で決まるといえる)

だから,高校入試の実績を見ても子どもたちの実力が全く分からないということ。

実際に通われている子どもたちや保護者からの情報だけが頼りだ。