私が昨年度からたびたび気にしているところ。
県立広島高
広島高校。
東広島市にある県立の中高一貫校である。
公式ホームページにおいて,2/16現在の志願者数がわざわざ更新されていたので気になったもの。
令和6年度広島県立広島高等学校 一次選抜志願者数(2月16日現在)
↑県立広島高公式。
定員85名に対し,志願者数76名。
昨年度のような極端な割り方はしていないが,やや割っているかたち。
どういう経緯だったのかなと思い,少し調べた。
・高校入試の出願システム(広島県の公立高校で共通)
出願の締切が2/9正午
出願状況が中間公表されるので,それを見て出願変更することが可能
出願変更の締切が2/20(正午)
↑広島県公式。
これを見ると2/9時点で定員85名に対し,志願者数88名。
ギリギリ充足していたかたち。
この2つを見比べると,出願状況の中間公表を見て取り下げた子が10名以上居たのだと見てとれる。
高校入試は不合格を重ねた場合文字通り『進学先が無い』となるため,『何が何でも合格せねばならない』という圧は中学入試の比ではないだろう。
県立高の入試は基本的に共通問題であるが,県立広島高は5科目でなく3科目のうえ自校作成問題による選抜を行っている。
高校受験が初めての受験となる子にとって,独自の対策が必要な入試に対応する力をつける道を選ぶ子は割合としては少ないかもしれないなぁ。
↓以前私が書いていたもの。
2023年度広島県立高校志願者数(2023年のものです。)
東広島市 → 広島 と見れば確認できるが,外部定員84名に対し志願者が58名。
これは特定の1年のみの状況であり,むしろこの状況を見て志願者が増えることも,逆に一気に減少することも考えられる。
受験はいつもふたを開けてみなければ分からないことがあまりに多い。
地方であるため,水面下でお話し好きの保護者が強い口調でウワサをばら撒いておればそれが大きく影響するといったことも少なくない。(良い意味でも悪い意味でも。)
ともあれ,県立の学校なのに県の高校入試のシステムに,子どもたちだけでなく学校側も振り回されているのが現状かなと感じる学校である。
2024年度高校入試の動向に注目したい。
このたびの志願者がこの人数になった要因は定かではないが,やはり志願者の動きは自然現象ではなく人の感情や大衆の流れにより動くものであると感ぜられる数字の動き方だなと思う。
昨今はweb掲示板に入り浸っている少数の方々の見解が,まるで総意であるかのように吹聴される場もあるようで,混乱は極まるばかりである。
2024年は志願締切時に定員充足にもかかわらず志願変更期間中に定員不足となり,学校側も『定員を充足させたい』という思いが強いのだろうと私は感じているが,果たしてどうだろうか。
その他の高校
県の志願者数を眺めていて個人的に気になったのは以下の2校。
※以下は2/9出願状況であり,出願変更前のものです。
・福山誠之館高校
定員320名に対し,志願者470名。
150名も定員超過……しゅごい……。
・尾道北高校
定員200名に対し,志願者172名。
最近割っているのをよく見るな……。
こういうデータを見ていると,高校受験は志願者数(倍率)との勝負やなぁと改めて思う。
『自身の成長』より『周囲の動き』。
すなわち,自身では変えることのできない要素が大きすぎてモチベーションの保ち方が中学受験や大学受験とは全然違うなと。