今年も発刊されていたので,つい。
大学合格力ランキング2024
ダイヤモンドセレクト社が毎年公開しているもの。
注意すべきは,
あくまで絶対的なものでなく,ダイヤモンドセレクト社の独自の算出方法によりランク付けしたものであること。(算出方法については明記されている。)
学校自身の実力ではなく,その年の受験生の合否結果を基準としたものであること。
私自身も『こういったランキングが出回っているのだな』とあらかじめ認識しておくのが主目的になっている。
広大附属福山の2016年以降の推移は以下。
28位,11位,12位,39位,49位,107位,19位,39位……。
今年は50位。
県立広島の2020年以降の推移は以下。
44位,39位,99位,37位……。
今年は68位。
広島県東部の高校については,全国300位以内は以下のようなかたち。
50位 広大附属福山
68位 県立広島
104位 福山誠之館
256位 尾道北
(2260校中)
昨年とほぼ同じ状況で,違いは誠之館と尾道北の差が大きく開いたことくらいか。
その他3つの指標でのベスト100校も確認。
・国公立22大学合格力100校
52位 広大附属福山
ともや塾では難関10大学の指標をよく用いるが,この雑誌では22大学としており,その中には広島大と岡山大が含まれる。
意外だったのは,広島大を含めても県立広島が今年はランクインしていなかったことか。
200位まで広げれば入っていただろうか。
・難関私立大学合格力100校
該当なし
昨年と同じく,三大都市圏,もっといえば首都圏の学校ばかりがランクインしている。
都会との差を見せつけられるところである。
・国公立大学医学部合格力100校
18位 広大附属福山
国公立大学医学部になると順位を大きく上げるのが広大附属福山らしいのは昨年と同様。
確認してみると昨年と全く同じ順位であった。
これはしつこく述べておくが,
これは2024年度大学入試を受けたその学校の高校生の合否結果をもとに算出された,単なる一つの学年のランキングである。
雑誌独自の解釈で算出したものであり,絶対的なものではない。
大学合格に的を絞ったものであり,学校の性質を表したものではない。
学校自身,内部の子どもたちがこれを言い張っているわけではない。
こういったことに留意しておく必要がある。
(ここまで注意喚起しなきゃならないのかなと思いつつ。こういう配慮をしなければ(しても?)何を言われるか分からないので,『賢明な読者はお分かり』という枕詞が必要になってしまうのかしら。)