広大附属福山中の国語
国語だけは,著作権の問題で,入試当日に現地で掲示されるものを閲覧する以外の方法が無い。
広福の国語では,設問もさることながら,何より採用されている文章に素晴らしいものが多い。
特に感銘を受けたのは,平野啓一郎さん,為末大選手,宇根豊さん,齋藤慶輔さん…の文章。
子どもたちにも読みやすい文体で,内容もためになる。
また,よくある入試問題と違い,文章量もバツグンに多く,読み応えもある。
設問自体は難しいものはほとんどなく,「内容を理解しながら読んでいるか」「書いてあったことと書いていないことは区別できているか」を問われるものが多い。
だから,設問に間違えずに答えるためにはある程度の訓練がいるが,それよりも先に「年相応に文章が読める」というのが先決だ。
「読める」といっても,ただ単に「字面が読める」というだけでなく,内容に没入することができるかどうかだろう。
映画を観ているとき,アニメを観ているとき,マンガを読んでいるとき,ゲームをしているとき,…周囲にとらわれることなく,没入する力。
悪く言えば「周りが見えない」のかもしれないが,よくいえば「集中力」だろう。
これが求められている。
この力がそつなくついているならば,「漢字」以外の設問でのミスはほとんど無くなることだろう。
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