造山古墳を訪れた

Posted on 2020年6月27日造山古墳を訪れた はコメントを受け付けていません

先週のこと。このときはまだ岡山県から相談があるなどつゆ知らず。

造山古墳

日本にある古墳の大きさランキング: 第4位。

(長さ360mで,3位とは5m差)

上に登れる古墳ランキング: 第1位。

百舌鳥・古市古墳群に含まれない古墳ランキング: 第1位。

…の,岡山県にある古墳だ。

古墳の大きさは,第25位までが大阪府,奈良県,岡山県の3府県で占められている。

大和王権の関係から大阪,奈良に古墳が多いことは当然である。

が,岡山県…,すなわち吉備地方に大きな古墳があることについては,いまだ様々な説が飛び交っているようだ。

最近,吉備政権に興味をもっており,調べてみるのも楽しいだろうなぁ…。

乙巳の変のゴタゴタで,古事記・日本書紀以前の書物がなくなったり,藤原氏の権力下で書物が編纂されたりしたことなどで,日本の古代史は謎のあふれるロマンがいっぱいである…。

訪れたこと

総社に用事があったのだが,帰りがけに「そういえば,造山古墳に登ってみたいと思ってたなぁ…。近いし寄るかぁ。」と訪れた。

訪れてから知ったのだが,駐車場にはビジターセンターが併設されていた。

が,帰りがけの遅い時間だったので,もちろん閉まっていた。残念。

「岡山も日本遺産だったのか…。」と無学を知る。

(世界遺産は頻出なのでよく知っているのだけれど…。)

また,駐車場には「吉備の大王」なる像も。

まぼろし博覧会にありそうだなぁ…。

台座のコメントがCOOL。

と,駐車場だけでずいぶんはしゃいでしまった。

いざ古墳へ

向かう途中,小中学生が元気よく走り回っていた。

「こんにちはー!」と元気よくアイサツしてくれた。

昨年周防大島を訪れたときもそうだったけれど,「よその人」にアイサツをする習慣はスバラシイね。

(不審者へのけん制にも有効です。)

さて,古墳に登ると,まず出迎えてくれるのが神社。

これも登ってから知ったのだけれど,神社自体がどうというよりも,「古墳の上に神社…」という状況に虚をつかれた。

方墳部から円墳部へ。

2年前の豪雨災害の爪痕。

ややかたちが崩れてしまっているのは残念。

円墳部へ登ると…。

ただの原っぱ…。

スケールが大きく,野ざらしで草木も生え放題ということもあり,古墳感はゼロである。

円墳部から方墳部を眺めると…。

こちらも同様。

このたび,「登ってみたいなぁ」と思っていた造山古墳に登った経験は非常に良かった。

が,大きな古墳は地図上で上空から見たかたちを楽しむものかなぁ。

(※ 地理院地図より切り抜いて作成。)

古墳を実物として感じるならば,色々な地域に分布しているやや小さいサイズのもののほうが楽しめるかもしれない。

↓は昨年訪れた,島根県にある古墳。

復元ではあるが,登れるし,体感するのにちょうど良いサイズ。

「百聞は一見に如かず」であるし,印象に残る経験はしておくに越したことはない。

そこまでする価値があるか?は日常生活との兼ね合いとでウェイトが変わるであろうが,私にとってはひとつひとつが大切な経験である。

福山市内,駅家方面にはいくつか前方後円墳があるから,散歩がてら訪れるのも良いかもしれない。

(こちらも行ったことはあるのだが,観光地ではないため,見つけるのに苦労するかもしれない…。)