久しぶりに思い出した言葉。
「今日来た意味あったわ!」
…2011年度の高校3年生の口グセである。
新しいことを指導したり,質問に答えたりするときに,ジョーク交じりに「今日来た意味あったな!」と言い聞かせていたもの。
いつの間にか,子どものほうが使うようになっていた。
塾通いって日常的すぎるし,1回1回での成長よりも,「何ができなかったか」にしか注目できず,モチベーションが下がる子もいる。
そんな中で,どんな小さな成長でも,いつも「今日来た意味あったわ!」と喜びながら学習している姿は,見ていて清々しいものだった。
いくら勉強しようとしても,入試日は待ってくれないし,学ぶべきことにはキリが無い。
塾では入試を見据えた学習をするから,提供するものの難度や量は,それぞれの授業について,子どものキャパシティ以上のことをすることも当然ある。
そんな中,「できないこと」にだけ注目するのではなく,「今日の授業で自分の何が成長したか」を確認することは,モチベーションを上げるのに大いに役立つことだろう。
もちろん「できないこと」に注目し,自分の弱点を知ることも大切なことであるし,どちらも大切なことだ。
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