1か月以上前だけれど,今年読み終えた一冊目。
アルケミスト – 夢を旅した少年
珍しくずいぶん古い本である。
著者はパウロ・コエーリョ。
私はふだん小説を全然読まないのだけれど,ようやく重い腰を上げて小説というジャンルをいくつか読んでみようかなぁと思い,初めに選んだのがこの本。
小説の性質上あらすじを書くのもなんなので,感想のみを。
主人公の心境やその身に起きたトラブル等,私の身にも降りかかったことのある災難に似ている部分が多く,共感しながら読むことができた。
小説ではあるものの,読み進めるうちに,文学というより哲学や訓話,寓話かなぁと考えながら読み取るなどした。
舞台はスペインからジブラルタル海峡を越えてエジプトまで。
地理的な感覚があると旅路をイメージしやすいが,地図と見比べながら読んでもよいかもしれない。
現代の社会情勢,日本の文化と合わないところもあるけれど,昔の文化,外国の文化を知るにも良いともいえ,内容も長くなく淡白なので,子どもにも薦められる本かなぁ。
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