今年も例年通りの時期に出た。
以下,公式情報ではなく,ともや塾の2次的な情報であるので,誤りのある可能性があります。
数値などについてはこの記事を参照せず,公式情報を確認していただきますよう,よろしくお願いいたします。
公式入試結果
学校ホームページの「入試情報」→「入試に関する情報公開」の項から。
男女別定員の入試であるので,男女別でお話を進める。
このブログでは,倍率=受検者(志願者ー欠席者)/合格者(合格者+繰り上げ候補からの合格者)とする。
↓の青色が男子,赤色が女子の倍率の推移。
口頭のみだとか狭い界隈で情報収集される方は直近の年度の話題だけが印象に残りやすいため要注意であるが,過去10年間の推移はこのようなかたち。
男子は多少上下しつつも5倍程度から4倍程度に。
女子は男子とほぼ同じくらいになったかなと思ったら3倍未満に。
2024年は女子の受検者そのものが少なかったこと,辞退者が多かったこと,この2つが合わさったことが影響したのか,倍率はかなり下がった。
もともと例年は女子有利であったが,それが顕著な年になったよう。
合格ラインも例年通り女子のほうが低いかな。
科目別の点数など
↓各科目の合格者平均点を百点換算したもの。
まず入試直後に私が分析していたものとの比較。
三原のちっさいオッサン予想だと,合格者平均が,国語33-36,算数28-31,理科24-26,社会22-24くらいかなぁ。(注:単なる一個人の予想です。)
昨年は私の予想よりかなり低くなっていたのでやや控えめにしてみたがどうだろうか。
表現も以前は抽象的で曖昧だったので,今年は具体的な数値で予想し後日発表後に確認してみようかな。
実際の公式情報→国語35.8,算数31.6,理科24.7,社会22.4。
小数点以下まであるため2-3点幅をもたせて予想したが,概ね予想通り。
算数は0.6点はみ出してしまったが,まぁ1ケタ人数の個人塾での分析にしては精度が高いのは単なる主観的な自画自賛ではなく客観的にもそう思われることだろう。
2023年は『予想よりも実際の平均点が高いと,難しいことに対応できない講師と誤認する人が出てくるしな』という無意識的な配慮をしてしまっていた感じがある。
2024年はその意識をなるべく捨て去ろうという私の意思がちゃんと反映されたと思う。
大外ししても『これくらいできるやろー』と余裕のある講師のほうがなぜか信頼を得る場は多い。
(実際にはこの仕草は自分目線の難度評価から脱却できず,子どもたち目線に立った難度評価ができていない講師なのだが……。)
その他細かい話。
・国語
選択肢は易しい問題の難度が下がって10年前くらいの水準に戻っている感じがしたが,例年なみの難度のものが多かったのでは。
10年前の国語の平均点が36.4点,11年前の国語の平均点が35.6点。
確かに10年前くらいの水準に戻っているかな。
・算数
解いた直後の感想は『易しくなったな?』。
ともあれ,あからさまに時間のかかる出題がなく,算数の得意な子は満点を狙える年となっただろう。
あからさまに時間のかかる出題がない → 時間配分ミスによる総崩れが少ない。
近年は時間のかかる問題に見切りを付けたり,時間配分を気にした解き方をせねば安定した点数を取るのが難しい出題が続いていた。
が,こちらも10年前くらいの水準に戻っていた。
最高点が満点となっていたのも予想通り。
・理科
とはいえ,全体としてみれば易しい出題がほとんどであり,過去問や教科書と向きあってきておれば充分対処できる出題だらけではあった。
合格者平均点が8割を超えており,まぁその通り。
・社会
難化した。
公式の合格者平均点を参照するならば,過去10年でいちばん低い。
これを入試直後に『難化した』とハッキリ一言で断言しているのはさすが専門家。
過去1年との比較で難化したとか易化したとか述べるのは簡単だが,過去5年や10年との比較の文脈で断言するのはある程度の知識と経験が必要であろう。
あからさまに傾向が変わったわけではないが,全体的にここ5年くらいよりはずいぶんこの地域の受検者を意識した出題になったかなと思う。
漢字の出題についてはちょっと『あからさまだな』と思うところもあり,これについては詳しく触れずにおく。
(作成者が意識しているのかは分からないが……。)
来年度入試も予測が難しいなと思いつつ,分析して可能な範囲の対策を講じてゆかねばね。