『ギガが減る!』
補助単位が増えた
ギガより大きい「クエタ」など登場 国際度量衡総会でSI接頭語採択
↑ニュース記事。
2022年11月18日,『ヨタ』より大きい補助単位,『ヨクト』より小さい補助単位がそれぞれ2つずつ採択されたとのこと。
追加されるのはなんと31年ぶり。
単位に興味のない方々であっても,大きい補助単位として『キロ』は日常使いするし,情報量として『メガ』『ギガ』『テラ』あたりもずいぶん見かける機会が増えていたもの。
特に情報量の増加は加速度的であり,全世界の情報量を総計すると補助単位として『ゼタ』を使う場面が出てきているようで,ケタが2つほど増えれば『ヨタ』を使う場面が出てきそうだとなっていたよう。
今回もう6ケタ分追加することで当座をしのごうということだろうか。
もちろん補助単位がなくても,ケタ数を表す『0』や指数表記で対応可能ではあろうが,可能であることと日常使いしやすいことはまた別だろう。
たとえばSDカード売り場で『128GB』と書かれているものが『128000000000B』と書かれていると,これはとても不便である。
高校化学などで1molといった単位を新たに導入したりするのも同様。
いちいち6×10^23を付記して見た目や計算を繁雑にするのを避けるためだろう。
小さい補助単位のほうは『センチ』『ミリ』は日常でよく使われる。
『ナノ』については本来の意ではなく,『極小の』といった意で見かけることのほうが多いかもしれない。
化学の分野では原子の大きさ等を扱うのに『ナノ』『ピコ』を多様することがある。
古くは『Å(オングストローム)』という独自の単位を用いてきた歴史もあり,古い書籍ではそちらが使われることもある。
原子核の大きさまで小さくなれば,『フェムト』等も使うのかもしれないが,私の大学時代の専門分野では見かけなかったなぁ。
使う場面もあるのかもしれないが,大きい補助単位とのバランスをとるかたちになるのかしら。
原子よりももっと小さいもの,たとえば電子の質量などを扱う分野では,日常使いするのかもしれない。
こういったことは専門分野の人に聞かねばわからないなぁ。