京都大学の文化祭を訪れた

Posted on 2019年11月25日京都大学の文化祭を訪れた はコメントを受け付けていません

今年は,予定通り京都大学の文化祭を訪れることができ,本当に良かった。

模擬店や演奏など,一般的な学校の文化祭の出し物と何ら変わりのないところも多い。

しかし,知的な展示や出し物も多く,何より学ぶことが多かった

研究室企画

6つの研究室の研究企画があった。

パネル展示などは学会でよく見かけるものの,今回は「一般向けの模擬実験」企画が充実していて面白かった。

具体的には,「理学研究科地球惑星科学専攻」の方々による実験だ。

「ネットに画像をアップするのはちょっと…」とのことで,文面のみでお伝えしたい。

「二重拡散対流」の仕組みを,紅茶,砂糖,ミルクで模擬実験。

「海洋深層大循環」を,食紅で模擬実験。

「カルデラのでき方」を,ココア,練乳で模擬実験。

「盾状火山と鐘状火山の噴火」を,紙粘土,紙皿,洗濯ノリ等で模擬実験。

等々,仕組みの解説もさることながら,模擬実験のアイデアにも感心させられ,「模擬実験で人に教える」という刺激を受けた。

S2Sのパーフェクトさいえんす教室

サークル展示でいちばん刺激を受けたのが「S2S」!

扱っていたのは,↓の通り。

(字の汚い私としては,「皆さん!学力と字の綺麗さは無関係であることがお分かりいただけますか!?」と声を大にして言いたい笑)

「ビュフォンの針」

有名であるらしいのだが,全く知らなかった…。

「棒の長さと等間隔に平行線を引き,そこに棒を落とすと,棒が線と交わる確率が2/πになる」んだとか。

(広い意味では,棒の長さと線の間隔が異なるものも扱う。)

展示では,毎年実際に訪れた人たちに棒を落としてもらい,統計をとっており,なんと今年で累計15000回以上(!)のデータが取れているとか!

そのかいあってか,小数第2位まで誤差が無い!スゴイ!

ただ,条件設定は(線の太さ)/(平行線の幅)をもっと0に近づけたほうが良いのではないかなぁとか思ったのだけれど,これだけ誤差が少ないとなるとこの方向性で正しいのだろうなぁ。

「モンティホール問題」

これはもともと私が好きな問題なので,いつか記事にしたい。

文面では内容をよく知っていたのだけれど,今回学生と対話して実践することにより,鮮明に印象に残り,今までよりも自分の知識とすることができた。

やはり知っていることでも,「人との対話」「発声」「視覚効果」「体験」でより理解が深まるのだなぁと学ぶ機会になった

「石取りゲーム」

これも京都大学ならではのやや複雑なルール。

昨年も含め,必勝法が分かった人はいない…と言われたのだが,2~3回やって必勝法が分かってしまった。

おかげさまで,ここぞとばかりにいやらしくMENSAの会員カードを自慢させていただいた笑

すると,なんとこのサークルにもMENSA会員が!

「顔の写らないものならアップしても良いですよー」とのことで,この写真を。

背が低くて良かった笑

お互い新入会員オリエンテーションに参加しておらず,MENSA会員に会うのは初めてだったので,より嬉しかった!

カードを提示してみて良かった笑

やはり京都大学ということもあり,高IQの方の割合は,ランダムに抽出した集団よりも相当高いのだろうなぁ。

折り紙

「おおっ!」と思える形の折り紙がたくさん展示してあったが,中でも…

ポケモンの折り紙だけで1テーブル分も!

そういえば校門でポケモン新作の実況もやっていたし,京都大学にはポケモンガチ勢多いのだろうなぁ…。

(ガチ対戦となると,やはり知識と分析力,判断力の頭脳戦ですからね…)

陶芸

学生の方々の作った陶器の販売や,展示が行われていた。

単なる陶芸に終わらず,シュールなネタに走っているものも多く,見ていて楽しめる内容になっていた。

(学力高い層ってシュールもの好きな傾向があるよねぇ…。)

音楽

教室の中から何やら聴いたことのある音楽が…。

吸い込まれるように中に入ると,エレクトーンによるファイナルファンタジー15音楽メドレー演奏だった。

ファイナルファンタジーといえば,ゲームはナンバリングにより好みが分かれるが,内容だけでなく音楽もスバラシイ。

代表的な作曲者には,植松伸夫さん,崎元仁さん,下村陽子さんなどがいらっしゃるが,FF15は下村陽子さんの作曲だ。

下村陽子さんの曲は「彩りの大地」や「ホームタウンドミナ」をはじめ,私は好きでよく聴くのだが,FF15にも名曲が多く,ここでエレクトーン演奏が聴けたのは本当にタイミングが良かった!

音楽は人生を豊かにするもののひとつだと考えているし,これからも好きな音楽を聴いていきたいものだ。

フリーマーケット

有機化学の構造式のシルバーが!

(じっくり話し込んでいたら人が集まってきてしまい,写真を撮りそびれました…。)

手作りで作られているらしいが,構造式の種類も豊富で,ピアス,ネックレス,ネクタイピンなど用途も豊富!

中でも目を引いたのは,ピアスのうち「フェノール」と「硝酸」のセット。

化合させると「ピクリン酸」(火薬の一種)になるのだ。

知的な遊び心があり,とても興味をそそられた。

「フェノール」でなく「トルエン」だったら買っていたかもしれない…付ける予定も無いのに危ない…。

実用的なもので,「構造式柄のメガネ拭き」と「酸素の製法柄のポーチ」をついつい購入してしまったが,記念になったし良かった。

吉田寮

今回は時間があったので,寮生に中を見学させていただいた

「吉田寮見学のしおり」まで作られていて驚いた。

が,実際に居住している方も多くいらっしゃるため,写真については遠慮させていただいた。

(人のプライバシーに関わらないものについては良いのだけれど,それでも自分の生活空間にカメラを向けられるのは良い気がしない方も多いだろう)

窓ガラスは戦前のガラスのような凸凹が見られ,さらに見た目だけでなく匂いまでも昭和の雰囲気で,ノスタルジーに浸ることができた。

大学側と裁判中ということもあり,「今年は入寮生少なかったですよー」とのこと。

だけど,目の前で女の子が入寮の説明を受けていたりしたし,需要はあるのだと認識する。

書くことを絞ったつもりだったのだが,よっぽど楽しかったのか,長くなってしまった。

「また行ってみたいなぁ」と思える文化祭だったし,日帰りドライブとして訪れて良かった。