中高生は学校でも話題になっていることだろう。
大学入試共通テストの分量増加
私ももう高校生の指導から離れて久しいので専門ではない立場になるが……。
英語に関するもので見かけたのが以下。
共通一次89年 2700語/100分
センター03年 3000語/80分
センター20年 4300語/80分
共通テスト24年 6300語/80分
センター試験から共通テストに切り替わる前から,『どんどん分量が増えている』というのは話題になっていたものの,今回は輪をかけて増えたようで。
これは英語に限らず数学でもそう。
↓以前同様の件について言及したもの。
私がセンター試験を受験したころは,旧帝大レベルを狙う子たちであれば数学は200点満点のうちほぼ200点取るのがわりと当たり前だった。
が,いまはそうではない。
『いたずらに難しくしてどうする』といった意見も見かけるものだが,そもそも入試は『点数で順位を付けるもの』であるから,全員が満点を取れるテストなど意味が無い。
ゆえに,ちゃんと学力上位層から順に点数が取れるテストになったのだなぁと考えることもできる。
割を食うのは中堅層や中堅やや下位層,そして処理速度が速くない子たちだろう。
選択肢の出題。しかも選択肢の数がさほど多くない出題であるため,下位層でもカンでマークしていけばそれなりに正解できてしまう。
ゆえに,正答率がさほど高くない中堅層の子にとっては下位層との差がつきづらく,また処理速度が速くなければそもそも埋まっていない解答欄が存在し,カンで埋めた下位層のほうがたくさん埋めていることも考えられる。
『国公立に行ってくれるならどこでも』等と考えている中堅層にこそきびしいテストになっているのではないかなぁ。
実際の大学入試の教育現場の人と話す機会が無いため,私の考察が的外れな可能性も十分あるけれど,他人事ながらそんなことを考えている。
(高校生や浪人生指導の先生,ぜひ感触をお聞かせくださいませ。)