ホットな時期が過ぎてしまいましたが。
京都大学 女性募集枠新設
2026(令和8)年度特色入試の変更について(女性募集枠の新設)
↑京都大学公式
web上ではさまざまな意見が飛び交う。
総合型・学校推薦型選抜における「女子枠」導入についての本学の考え方
↑東京工業大学公式
2022年に東工大が女子枠導入で物議を醸したのも記憶に新しい。
単純には『女性が入りやすくなる』というポジティブな側面が分かりやすいのだけれど。
『入りやすくなる』というのは外から見た場合,当該大学の学生の学力の担保が低くなるという意味合いもはらんでおり,(あまり好ましい表現ではないが)その看板の価値は下がることが懸念される。
また,一般入試で入学した女性にとっては『女性募集枠で入った人』と混同されることを快く思わない人も出てくるかもしれない。
男女問題については触れるだけで炎上する要素であるので私もあまり触れたくはないのだけれど,入試の枠については結果均等にするか機会均等にするかという問題であり,今回の件については機会均等を崩して結果均等に近づけるという措置かなと考える。
男女平等が進むほど女性は理数系に行かなくなる『男女平等のパラドックス(Gender-Equality Paradox)』が思い出される。
↑検索すれば学術論文もHitするが,辞書にも載っている。
結果均等を実現するならば女性優遇は必須になるし,機会均等を実現するならば男性偏重になるのはやむなしで,どこを着地点とするか問題になるのかな。
(この件について私は良い悪いの評価は書いておりません。私が考えてもいない行間を作り出して読まぬようよろしくお願いします。こういう記事を書くと『肯定的に書かれていましたよね!』という感想と『否定的に書かれていましたよね!』という感想の両方をいただくことがある。)
近隣の中学受験の現場では……。
広大附属福山中は今後中等教育学校になることによりどう変わるのか関心がある。
現状は中学では男女別に定員が決まっているため機会均等ではなく結果均等で合格ラインを見れば女子のほうが入学しやすい状況。
高校では男女別になっていないので結果均等ではなく機会均等で結果的に男子がやや多め。
県立広島中は現状男女別になっていないので結果均等でなく機会均等で,結果的に女子入学者が圧倒的に多い。
こういったものごとは文化的背景,地理的背景等さまざまなものごとが考えられる。
数値で可視化されている情報以外の部分はあくまで推測にしかならないからあまりここで語り過ぎるものではないだろう。
思ってもいない読み方をされるのがコワイなぁとビクビクしながら投稿。