接客業のマスク着用について思うこと

Posted on 2019年12月30日接客業のマスク着用について思うこと はコメントを受け付けていません

イオングループが「接客時におけるマスク着用は原則禁止」と通達したことが話題になった。

マスクには効果が無く,不快感を煽るだけなのだろうか?

マスク否定派

「マスクで接客するのは失礼」といった意見があるようだ。

マスク肯定派

「風邪やインフルエンザの予防に」といった意見があるようだ。

花粉症の季節には,花粉症対策の人も多いだろう。

花粉症は今や国民病だ…。

市販のマスクに期待できること

ウイルスに対する予防にはあまり効果が無いことは,今や常識かもしれない。

いちばんの効果は,

「ウイルスを持った人が,周りにまき散らすのを防ぐ」

ということだ。

マンガなどでは,熱を出しているキャラクターがマスクをしているシーンなどが登場することがあるが,この使い方は正しいといえる。

風邪をひいている人,インフルエンザにかかっている人などが,周りの人にうつすのを防ぐ他,「ウイルスをもらってしまってはいるが,まだ症状が出ていない人」も付けるべきだ。

そういう意味では,元気な人でも「いつウイルスをもらっているのか分からない」わけであるから,周囲の人にまき散らさないためにマスクを付けておくことは,「自分のためというより周りの人のため」であるといえる。

つまり,「周りの人を思いやっている人ほどマスクをしている」わけだから,これに対して失礼というのはお門違いであるし,「接客する人はマスク着用禁止」など言語道断である。

特にウイルスがまき散らされている可能性の高い「病院の受付」や「薬局の受付」ですら,患者の「気持ち」に配慮して「マスク着用禁止」するところもあるらしい。

マスク否定派には申し訳ないが,「マスク着用に不快感」などというのは見る側の気持ちの問題でり,「マスクでウイルス拡散を防ぐ」のは気持ちでどうにかなるものではない。

そう考えると,「接客であれば,相手のことを思いやるならなおさらマスクを着用することが必要である」といえる。

ニュース記事などを見ていると,「また義務教育がムダな慣習や礼儀マナーに敗北してしまったか…」と感じることがちょくちょくある。

このたびイオングループの「マスク着用禁止」のニュースを見て,これを感じてしまった。

本題から離れてしまうが,もう少し掘り下げるならば,「イオングループにこういった判断をさせてしまうほど理不尽なクレームが多い」と考えられる。

こうした「自分の判断基準で勝手に不愉快になっただけでクレームを入れる」,そして今回のマスクの件であれば「社会全体をマイナス方向へ導く」行為は恥ずべきことだし,自分はそうならないよう教訓にすべきだろう。

まぁ,「表情が見えない」ことについては,相手の感情を読み取りづらくなることは確かだ。

感情と衛生面のどちらを大切にするかの違いなのかもしれないが,「マスクをすることは相手への感染の可能性を減らすため」という思いやりだと考えれば,感情のほうも落ち着きそうなものだけれど…。