前回までの旅程:松陰神社・松下村塾
萩反射炉
読みは『はぎはんしゃろ』。
前回述べた『明治日本の産業革命遺産』。
萩にはいくつかあることだし,行ってみるか……と赴いたのが『萩反射炉』。
どーん。
『史跡 萩反射炉』。
車で5分程度だったこともあり,気軽に寄れた。
ん?もう見えてる?
階段を上るとすぐそこにあった。
閑散としていてとても良い。
(観光地は一人,または連れのみが好き。)
またもや『世界遺産』としての説明。
萩には5つの世界遺産があり,『松下村塾』『萩反射炉』のほか『恵美須ヶ鼻造船所跡』『大板山たたら製鉄遺跡』『萩城下町』が存在すること,中でも『恵美須ヶ鼻造船所跡』はとても近いため周辺地図に行き方まで。
まぁ今回は山口県をぐるり一周する予定なので,残りに行くとしても次回かなぁ。
『萩反射炉』の説明文として面白かったのが以下。
しかし,技術的にも費用的にも難しいことから,萩藩は本式の反射炉の築造は断念しました。幕末に,萩藩が自力で産業の近代化を目指す中での,トライアル&エラー(試行錯誤)を証明する貴重な遺産です。
へー。
実際には使われなかったのか。
知らなかった……。
そういえば,『萩反射炉』ではないが,同じく『明治日本の産業革命遺産』から『韮山反射炉』の写真が近大福山中で出題されたことがあったなぁ。
(世界遺産に登録されたのは2015年だが,出題されたのは2020年後期。)
『反射炉』とは明記されておらず,『関係の深い工業を選べ』という旨の出題であったが,子どもたちは写真を見て『韮山反射炉である』→『製鉄業を選択する』というプロセスを踏めるのだろうか。
『炉』については確かに小5社会の下巻で学習することにはなっているけれど……?
社会で扱われるものごとはあまりに数が多いものだけれど,ひとつひとつに好奇心をもつことはなかなか難しい。
単元に振り回されるだけの側なのか,もっと知識を詰めたり思考したりしたい側なのか,どちら側なのか次第か。
話を戻して。
『史跡 萩反射炉』の説明看板。
こちらは世界遺産登録前のものだろうか。
こちらの説明では,
萩藩に実用炉の存在は認められず,この反射炉は試験炉であったという見方が有力視されている。
という表現にとどまっている。
合わせると,この反射炉は試験炉で,一時期操業されたという記録はあるが,本式の反射炉は萩では造られなかった……ということか。
へー。
使われなかった……は私の誤読か。
確かに『試作的に築造した』『本式の反射炉の築造は断念』と書かれていたけれど,試作的に築造したものを試験的に使っていないとは表記されていない。
やはり日本語の読み取りや,誤読を防ぐ表現は難しいなぁと,そんなことを思うなど。
『萩反射炉』。
こちらは反射炉の仕組み。
先ほどの2つが『社会』としての説明だとするならば,こちらは『理科』としての説明といえるか。
反射炉は西洋で開発された金属の溶解炉です。反射炉の特徴は鉄に含まれた炭素などの不純物を取り除き,「硬くてもろい鉄」を「粘り気のある鉄」に変えることにあります。
反射炉の仕組みの説明としてはこの部分がメインか。
全景。
オッサンの身長より,ずっと高い!
溶解室。
地下部分が見られるような感じではないのね。
拍子抜けしてしまった。
鼻の穴。
後ろから。
今回は塾講師としての内容に終始してしまったなぁ。
まぁ,そういった意味合いのイメージをもった世界遺産であるということで。
今や世界遺産もあまりに多すぎて『単に社会という科目で知っておくべきことが増えるもの』といった認識になりつつある。
余談
『萩反射炉』の駐車場。
こういったアスファルトに書かれているフォント,工夫などが見られて面白い。
隣の『宝くじ屋』『セブンイレブン』の駐車場とシームレスに繋がっており。
観光がてら駐めちゃう人が後を絶たないということだろう。
この日は上述の通り閑散としていて助かった。
(ちょうどコーヒーも欲しかったところですしおすし。)
さて,次はどこへ……?