公立高校受験塾について思うこと

Posted on 2020年3月24日公立高校受験塾について思うこと はコメントを受け付けていません

ともや塾は中学受験専門を掲げている。

何を書くのだろうか…。

ポイント

毎度ながら結論を先に。

・「受験」と一口に言っても,「中学受験」「高校受験」「大学受験」で全くベツモノ。

・高校受験は,受験する人のほうが圧倒的多数で,「受験」といえば高校受験のイメージを持たれている方も多い。(だから,「塾へ通えば合格して当たり前」というイメージが強いのだろうけれど…。)

・高校受験塾を選ぶときのポイントは…↓

担当講師が,「学力検査」(いわゆる「入学試験」)や「調査書」(いわゆる「内申」)の比率,学年ごとの内申の扱いについて,保護者にも子どもにもわかりやすく説明できること

子どもが通っている中学校の定期テストの過去問を所持していること

定期テストの発表中に自習環境を用意し,質問に答えられる講師を配置していること

理科の順序(「物理」「化学」「生物」「地学」)が学校に準拠していること

公立高校受験の現実

学校のランクを度外視するならば,高校受験の倍率はほぼ1倍。

たとえば,2020年の広島県公立高校(全日制本校・選抜2)の倍率は1.06倍だった。

くわしく述べるならば,定員10864人に対し,志願者は11528人。

中学校側が受験を容認する状態であれば,ほとんどの子が合格という状況だ。

広島県東部の学力上位校といえば,「尾道北」「福山誠之館」が挙げられる。

年によって差があるとはいえ,これらの学校でさえ,

尾道北 定員142人に対し, 志願者144人 → 受験者141人

福山誠之館 定員224人に対し, 志願者247人 → 受験者241人

となっている。

だから,客観的な学力を正しく知り,内申を取れていれば大丈夫…というのが現実だ。

公立高校受験塾の需要

前述の通り,中学受験,高校受験,大学受験のうち,受験する人数がいちばん多いのが高校受験だ。

具体的に述べると,

国私立の中学生は,1学年につき 5~10万人(10人に1人未満)

高校生は,1学年につき 105~110万人

大学生は,1学年につき 60~65万人

…となっている。(集計方法が間違っていたらスミマセン…。)

これを見れば, 中学受験+大学受験 < 高校受験 のように見える。

高校受験塾の需要はここからある程度分かるのではないだろうか…。

(一般的に「塾」といえば「高校受験の補助」が主流というのも頷ける…。)

公立高校受験塾の供給

小中高の教材について,いちばん充実しているのが中学生向けの教材だ。

塾講師陣にしても,中学生指導を主軸に据える講師は多い。

内容が義務教育の範囲内であり,需要も大きいから。

反面,資格もいらないし,学力がそこそこあれば指導のできる人間は多いから,価格競争に陥りやすく,よっぽどのことが無ければ「通いやすさ」と「金額」以外に決め手になるものは少ない。

だからこそ,対象の中学校に密着準拠した塾があれば,そこがベストということになる。

理科の順序

数ある科目の中で,理科にのみ触れた。

理科は「物理」「化学」「生物」「地学」の4分野に分かれており,それぞれの分野について,3つに分け,各学年で1つずつ学習する。

たとえば,中2であれば…

「物理」の「電気」

「化学」の「元素と化学変化」

「生物」の「動物」

「地学」の「天気」

…といった具合。

これらの学習順序が,学校によって異なる

したがって,他教科よりも学校の進度と塾の進度がズレやすい科目となっている。

だから,「内申」も含めた「高校受験の補助」として塾を活用するならば,理科の順序は重要だといえる。

まとめは初めに書いたので,本日はこんなところ。